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Since | 12.0 |
このノードを使えば、アトリビュートの設定やオプションで無効なジオメトリのグループ化、さらには自動的に特定の問題の修復を試みることができます。
Note
このノードは、ポリゴンジオメトリでのみ動作します。他の入力タイプは無視されます。
概要 ¶
Primitives と Edges & Points タブのタイプ毎の問題に対して、“Ignore”, “Mark”, “Repair”の3つのオプションの1つを選択することができます。
Ignore
問題のあるジオメトリの“valid”アトリビュートを1
に設定し、“valid”グループから排除します。
Mark
問題のあるジオメトリの“valid”アトリビュートを0
に設定し、“valid”グループから 排除 します。
Repair
ノードが、問題のあるジオメトリを自動的に修復しようとします。
修復されたポリゴンの“valid”と“repaired”のアトリビュートを1
に設定し、“valid”と“repaired”のグループに格納します。
“valid”と“repaired”のアトリビュートとグループの名前は、以下の Attributes タブのヘルプを参照してください。
問題箇所の可視化 ¶
自動修復しようがしまいが、このノードの“Mark”オプションで作成されるアトリビュートやグループを使えば、問題箇所を可視化して、手動で修復することができます。
To... | Do this |
---|---|
無効なポリゴンをビューポート内で赤く表示する |
|
Tip
Switchノードでノードネットワークを分岐させたり、Colorノードのバイパスフラグを使えば、標準ポリゴンカラーと無効ポリゴンカラーの切り替えが可能です。
パラメータ ¶
Max Passes
このSOPでジオメトリを修復するすべてのアルゴリズムで許容される最大パス数。複数パスを使うことで、ノードは、他の問題を修正することで起こりえる問題を修復することができます。
Random Seed
ポリゴンの修復順をランダム化するために、Globally/Locally Small Areaの修復で使われるシード値。これは、修復されたジオメトリがより均一になります。若干異なるレイアウトを取得したいなら、この値を変えてみてください。
Primitives ¶
Ill-Formed
重複または“縮退した”頂点を持つポリゴン。この問題は、手動ではMark/Repairが困難ですが、他のアルゴリズム(ダイナミックソルバとこのノード内の他のオペレーション)を問題なく動かせれるようになります。
5+ Edges
5つ以上のエッジを持つポリゴン。Clothシミュレーションは、四角形または三角形のポリゴンで上手く動作します。この修復は、N角形ポリゴンをサポートしていないモデル形式やソフトウェアを扱うときにも役に立ちます。
このノードが、5つ以上のエッジを持つポリゴンを修復する時、最も均一な四角形や三角形になるようにポリゴンを分割します。
Note
Clothシミュレーションオブジェクト用にジオメトリをクリーンアップする時は、Divide SOPではなく、このSOPを常に使うようにしてください。
Non-Convex
5つ以上のエッジ を持つポリゴンを修復した後に、Non-Convex(凸でない)四角形ができる場合があります。
このノードがNon-Convex(凸でない)四角形を修復する時は、Clothソルバに最適になるように、それらを三角形化します。
Overlapping
同じ頂点を持つ別のポリゴン。修復すると、重複したポリゴンの片方を削除します。
Pair Overlaps
このオプションがオンの時、重複したポリゴンが両方とも削除されます。 これは、エッジ沿いに結合した2つのオブジェクトから重複が発生している時に役に立ちます。 このオプションをオフにすると、1番目の重複ポリゴンが保持され、2番目のポリゴンが削除されます。
Self-intersecting
他のポリゴンまたは自己ポリゴンと重複/交差しているポリゴン。修復すると、ポリゴンが完全に削除されます。
Thickness
上記で指定したintersecting(交差)をチェックする時に、ジオメトリオブジェクトに追加される仮想的な厚み。この厚みよりもオブジェクト間が狭ければ、交差と判断されます。
Globally Small Areas
Global Area Threshold よりも小さい面積を持つポリゴン。修復すると、それらのポリゴンが1点に収縮します。
Global Area Threshold
0(面積なし)と1(入力ジオメトリを囲む境界球の外周)間の値。この値よりも小さい面積のポリゴンがMark/Repairされます。
Locally Small Areas
隣接ポリゴン(共有エッジを持つポリゴン)と相対的に小さい面積を持つポリゴン。修復すると、それらのポリゴンが1点に収縮します。
Local Area Threshold
“小さいポリゴンの面積を大きいポリゴンの面積で割った”比率。隣接ポリゴンと比較して、この比率よりも小さい面積を持つポリゴンがMark/Repairされます。例えば、値を0.1
にすれば、隣接ポリゴンの1/10より小さいサイズのポリゴンが修復されます。
Non-Uniform Polygons
Uniformity Threshold で設定した値を基準に、均一に分布していない面積(細いまたは不自然な形状)を持つポリゴン。
Uniformity Threshold
1(円)と0(全体的に不均一な形状。例えば、非常に細い四角形や面積が小さいのに外周が長いポリゴンなど)の間の値。この値より低い均一性のポリゴンがMark/Repairされます。
Edges & Points ¶
エッジに関連するパラメータを“Mark”に設定すると、無効なエッジを含んだポリゴンがMarkされます。
Globally Small Edges
Global Edge Threshold で比較される短いエッジ。修復すると、それらのエッジをその中点に収縮します。
Global Edge Threshold
0(ゼロ長)と1(入力ジオメトリを囲む境界球の直径)の間の値。この閾値よりも短いエッジがMark/Repairされます。
Locally Small Edges
隣接エッジ(共有エッジを持つポリゴン)と比較して短いエッジ。修復すると、それらのエッジをその中点に収縮します。
Local Edge Threshold
エッジ対エッジの最小許容比率。値を小さくするほど、 より大きな エッジ長の差が許容されます。
Disconnected Points
ポリゴンに属さないポイント。修復すると、それらのポイントが完全に削除されます。
Topology ¶
Non-Manifold Points
Mark
ノンマニフォールド(非多様体)トポロジー(微小な隣接ポリゴンが原因で形状として成り立たないトポロジー)に関係するポイントをマークします。
Repair
強制的にすべてのポイントがマニフォールドポイントになるようにします。
Ignore Winding of Input Polygons
このチェックボックスをオンにすると、ポリゴンの周回方向を考慮せずに、最大マニフォールドポリゴンパッチが検出されます。最大マニフォールドパッチは、境界のない、もしくは1つまたは3つ以上のポリゴンとなりえるエッジで構成された境界を持つ基本として必要となるサーフェスです。
Prefer Larger Angles Between Neighboring Polygons
ノンマニフォールドポイントを修復する時は、修復の手順は、同じエッジを持つポリゴンのうち、どのポリゴンを1組にして局所的に処理するのか決めなければなりません。このオプションを設定すると、より同一平面に近い(法線の差が小さい)ポリゴンが優先に処理されます。設定しなかった場合、鋭角な二面角(法線の差が大きい)のポリゴンが最初に接続されます。
Visualize Maximal Manifold Patches
このチェックボックスをオンにすると、入力の最大マニフォールドパッチがランダムに色付けされます。それらのパッチを可視化することで、同じサーフェスパッチ上の隣接ポリゴンとなるはずが、ポリゴンの周回方向が違う( Ignore Winding of Input Polygons を選択しない限り)、縮退ジオメトリで認識が難しくなっことで境界ポイントのトポロジーがノンマニフォールドになってしまったなどの理由で非接続になったポリゴンを確認することができます。
Note
このオプションは、 Visualize タブで任意の可視化オプションを選択すると、上書きされます。
Create Manifold Number Attribute
このチェックボックスをオンにすると、manifoldnumber
Primitiveアトリビュートが作成されます。このアトリビュートは、各ポリゴンが属しているマニフォールドパッチを示します。生成されるマニフォールド番号の範囲は、0
からm - 1
です。
m
はマニフォールドパッチの数です。非ポリゴンプリミティブ(閉じていないポリゴンも同様)のマニフォールド番号は、-1です。
Correct Winding of Polygons to Majority of their Manifold Patch
このチェックボックスをオンにすると、最大マニフォールドパッチが、ポリゴンの周回方向を無視して計算され、同じパッチ内の周回方向が、そのパッチのドメインの周回方向と同じになります。
Delete Small Manifold Patches
Repair を Non-Manifold Points のアクションとして選択した場合、このオプションは、指定した閾値よりも少ない数のポリゴンを持つ最大マニフォールドパッチすべてを削除します。 これは、ノンマニフォールドポイントを修復する時に、クリーンなマニフォールドパッチの形が崩れないように、小さいジオメトリを外すことがよくあるので役に立ちます。 その外されたジオメトリ自体がマニフォールドパッチになっていても、非常に少ない(1つか2つ)ポリゴンで構成されているので、通常では不要です。
Primitive Threshold
小さなマニフォールドパッチを削除するために使用する閾値を指定します。この数より少ないポリゴンを持つマニフォールドパッチが削除されます。
Attributes ¶
このタブのパラメータは、このノードで作成されるアトリビュートの名前を設定したり、オプションでグループを作成することができます。
Valid Polygons
ポリゴンをMarkするために使用するPrimitiveアトリビュートの名前。デフォルトはvalid_poly
です。有効なポリゴンのアトリビュート値は、1
に設定されます。Markされた無効なポリゴンのアトリビュート値は、0
に設定されます。
Repaired Polygons
修復されるポリゴンを意味するPrimitiveアトリビュートの名前。デフォルトはrepaired_poly
です。このノードで編集されるポリゴンのアトリビュート値は、1
に設定されます。これは、有効なポリゴンのサブセットです。
Valid Points
ポイントのMarkで使用されるPointアトリビュートの名前。デフォルトはvalid_pt
です。有効なポイントのアトリビュート値は、1
に設定されます。Markされた無効なポイントのアトリビュート値は、0
に設定されます。
Modified Points
修復されるポイントを意味するPointアトリビュートの名前。デフォルトはrepaired_pt
です。このノードで編集されるポイントのアトリビュート値は、1
に設定されます。これは、有効なポイントのサブセットです。
Create a group for each attribute
特定のアトリビュートが1
に設定されているポリゴンを含んだグループを作成します。
グループの名前は、それに対応するアトリビュート名に_grp
を追加した名前になります。例えば、valid_poly
アトリビュートが1
に設定されたポリゴンすべてが、valid_poly_grp
というグループに格納されます。
グループを反転するには、Group Geometryノードの Combine タブを使います。上記の問題箇所の可視化を参照してください。
Visualize ¶
このタブのオプションは、他のタブでMark/Repairされたポイントやポリゴンの可視化に役に立ちます。
Invalid Points
選択すると、Markされたポイントが、選択したカラーでペイントされます。
Repaired Points
選択すると、Repairされたポイントが、選択したカラーでペイントされます。
Note
ポイントがMarkとRepairの両方ともされていれば、Repairの方のカラーが使われます。
Invalid Polygons
選択すると、Markされたポリゴンが、選択したカラーで表示されます。
Repaired Polygons
選択すると、Repairされたポリゴンが、選択したカラーで表示されます。
Note
ポイントの可視化が、ポリゴンの可視化よりも優先度が高いです。 そのため、このタブの“Invalid Points”と“Repaired Points”のオプションのどれかを選択すると、それに相当するポリゴン側のオプショが無視されます。
See also |