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このSOPには、入力のマトリックスPointアトリビュートを分解するインターフェースが備わっています。 このSOPにはマトリックスを分解する方法が2つ用意されています。
1つ目は、マトリックスの極分解を実行する方法です。 このモードでは、移動ベクトルと回転ベクトルだけでなく3×3ストレッチマトリックスも出力することができます。 これは、シーン内のポイントから意味のあるオイラー回転角度を計算する上で信頼性が高いです。
2つ目は、マトリックスを移動、回転、スケール、シアーのベクトルに分離させる方法です。 これらのベクトルは、Transform SOPで使用されているベクトルと同じです。
最後に、このSOPには、回転データの不連続性を修正できるようにオイラー回転フィルターを新しい回転アトリビュートに適用するコントロールが用意されています。
このノードで作成されたアトリビュートをAttribute Transform Compute SOPで使用することで、簡単にマトリックスを再計算することができます。
パラメータ ¶
Group
階層の作成に使用されるポイントとアトリビュートが抽出されるポイントを指定します。
Euler Filter ¶
以下のパラメータを使用して、このノードで作成される回転アトリビュートにオイラー回転フィルターを適用する方法を定義することができます。
Hierarchy Source
ジオメトリ内の階層の計算に使用されるソース。この階層は、オイラー角度にフィルターをかける際に使用されます。
Note
階層とは、どのポイントも最大で1つの親ポイントを持つようなポイント構造のことです。 オイラー角度にフィルターをかける時にオイラーフィルターのヒントを得るのに親ポイントが使用されます。 モーショントレイルを例に挙げると、その親ポイントはモーショントレイルの前のポイントが該当します。
None
階層を計算しません。すべての角度は、可能な限り Hint に近くなるように計算されます。
Topology
トポロジーまたはジオメトリから階層が取得されます。トポロジーからポイントの階層を取得できない場合、階層は使用されません。
Tip
このオプションは、例えばジオメトリがMotionClip Extract SOPなどで作成可能なモーショントレイルであった場合に役立ちます。
Pieces or Points
ポイント順でオイラー角度にフィルターをかけることで、階層が計算されます。 Piece Attribute を指定すると、このオペレーションはピース毎に別々に行なわれます。
Tip
このオプションは、例えばMotionClip Extract SOPなどで作成可能なアニメーションのフレームシーケンスを扱っている場合に役立ちます。
Piece Attribute
ピースを定義したパーティションアトリビュートの名前。 アトリビュート値が同じポイントが同じピースの一部であると見なされます。 アトリビュートを指定しなかった場合や無効だった場合、すべてのポイントが同じピースの一部であると見なされます。
パーティションアトリビュートには整数または文字列しか指定できません。これはPointアトリビュートです。
このパラメータは、 Hierarchy Source が Pieces or Points に設定されている場合にのみ利用可能です。
Hint
階層内に親を持たないポイントのオイラー角度にフィルターをかける際に使用されるヒント。
Transform ¶
以下のパラメータは、分解されるマトリックスPointアトリビュートとその分解方法を制御します。
Decomposition
マトリックスアトリビュートの分解に使用するメソッド。
Polar Decomposition
マトリックスアトリビュートの極分解が計算されます。 この分解メソッドでは、移動ベクトル、回転ベクトル、3×3ストレッチマトリックスを計算することができます。
Crack Transform
マトリックスアトリビュートをコンポーネントアトリビュートに分離します。 このメソッドでは、移動ベクトル、回転ベクトル、スケールベクトル、シアーベクトルを計算することができます。
Transform Order
トランスフォーム行列を再現する上で実行されるトランスフォームの順番。
Rotation Order
トランスフォーム行列を再現する上で実行される回転順。
Attributes
分解されるマトリックスアトリビュート。
Translation
新しい移動ベクトルアトリビュートの接頭辞と接尾辞。 移動アトリビュートは、4×4マトリックスに対してのみ計算されます。
例えば、localtransform
4×4マトリックスアトリビュートを分解する場合、この接頭辞が_
で接尾辞が_t
であれば、新しい移動アトリビュートは_localtransform_t
になります。
Rotation
新しい回転ベクトルアトリビュートの接頭辞と接尾辞。
Stretch
新しい3×3ストレッチマトリックスアトリビュートの接頭辞と接尾辞。
このパラメータは、 Decomposition が Polar Decomposition に設定されている場合にのみ利用可能です。
Scale
新しいスケールベクトルアトリビュートの接頭辞と接尾辞。
このパラメータは、 Decomposition が Crack Transform に設定されている場合にのみ利用可能です。
Shear
新しいシアーベクトルアトリビュートの接頭辞と接尾辞。
このパラメータは、 Decomposition が Crack Transform に設定されている場合にのみ利用可能です。
入力 ¶
Geometry to Process
分解するマトリックスPointアトリビュートを含んだジオメトリ。
出力 ¶
Geometry with Extracted Attributes
分解されたマトリックスから作成された新しいアトリビュートを含んだジオメトリ。
See also |