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VDB Potential Flowは、一番近くにあるDivergent Free(発散なし)Velocityフィールドを計算することで、障害物周辺の気流を計算します。 これは、何も乱流を生成することなく、パーティクスストリームが干渉を予測してそれを回避できるようにするのに効果があります。
この結果は、flowvel
という名前のvec3 VDBとして出力されます。
他のVDBsはそのまま通過します。
Note
これは静的なソルバです。つまり、フィールドには履歴がないので、少し異なったColliderを与えるだけで大幅に結果が変わってしまいます。
パラメータ ¶
Group
このグループ内の1番目のスカラーVDBは、気流を計算するコリジョンとして使用されます。 このVDBがSDFでない場合は、代わりにそのアクティベーションが使用されます。
Note
1番目のVDBのみが使用されます。Colliderが複数ある場合、処理を行なう前にそれらのColliderを1個のVDBにサンプリングしてください。
Velocity VDB
このグループ内の1番目のvec3 VDBがコリジョンオブジェクトのVelocityとして使用されます。 それらの位置で計算されたVelocityを設定するために、これはコリジョン境界でのみ使用されます。
Mask VDB
このマスクで指定された領域内でのみ計算を実行します。 このマスクは、2番目の入力で指定します。
Domain Mask Type
マスクの扱い方。
Intersection
マスク内のボクセルのみを処理します。
Difference
マスク内のボクセル以外のすべてのボクセルを処理します。
Iterations
指定した許容値に到達するまでPotential Flow(ポテンシャル流)が計算されます。 しかし、一部のシステムではまったく収束しない場合があります。 これは、実行される反復回数を制限して、それを越えたら計算を強制終了します。
Tolerance
絶対誤差の大きさがこの値未満になった時に、Potential Solve(ポテンシャル解)が収束したと見なされます。 許容値を指定しなかった場合は、1e-20が使用されます。
Use World Space Units
有効にすると、ワールド空間の距離を使って、Potential Flow(ポテンシャル流)を計算するコリジョン周辺の帯域幅を決定します。
Dilation Voxels
Potential Flow(ポテンシャル流)を計算するコリジョン周辺のボクセル距離。 この範囲を越えたら、その空気が乱流していないと想定されるので、これは、その気流がColliderを包む密接度も制御することになります。
Dilation
Potential Flow(ポテンシャル流)を計算する再のコリジョン周辺のワールド空間の距離。 この範囲を越えたら、その空気が乱流していないと想定されるので、これは、その気流がColliderを包む密接度も制御することになります。
Background Velocity
デフォルトのバックグラウンドのVelocityフィールドの方向と大きさ。 これは、すべてのボクセルに適用されます。
Apply Background Velocity to Flow Field
flowfield
の出力にバックグラウンドVelocityを含めます。
これを設定しなかった場合、flowfield
には、バックグラウンドVelocityと計算されたVelocityの間の差分が入ります。
Output Potential
Pressure(圧力)と見なすことができるスカラーポテンシャルフィールドを出力します。
このスカラーVDBのことをpotential
と呼びます。