ポイントキャプチャ geometry node

Point Deform SOPで使用できる、接続性を認識したキャプチャウェイトを生成します。

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Since	19.5

概要 ¶

このノードは、 接続性を認識した キャプチャウェイトを計算し、小さいキャプチャ半径を使用して滑らかな変形を作成します。キャプチャ半径が小さいため、隣接するパーツ(例えば、キャラクタの手の指など)の間でブリーディング(滲み出し)が起きることなく、アニメーションを忠実に再現することができます。

このノードは、アニメーションされた粗いサーフェス(FEMまたはVellumシミュレーションメッシュなど)を使用して、細かいサーフェス(レンダーメッシュなど)を変形させたい場合に使用します。粗いサーフェスは、ポリゴンメッシュまたは(暗黙的な)四面体メッシュのサーフェスのいずれかです。このノードは、細かいサーフェスが粗いサーフェスに近接し、両方のサーフェスがほぼ同じ形状である場合に最良の結果を生成します。

Point Deform SOPのジオメトリキャプチャで、ジオメトリがブリーディングしたり、不自然な塊ができるような場合には、 Point Deform SOP の内部的に生成されたキャプチャウェイトの代わりに、このノードを使用します。このノードのキャプチャ方法は、通常、 Point Deform SOP よりも滑らかな結果を生成します。ただし、キャプチャジオメトリが高解像度の場合、このノードのキャプチャ方法は Point Deform SOP の方法よりも時間がかかる可能性があることに注意してください。

Tipsとメモ ¶

このノードのキャプチャジオメトリとアニメーションされたジオメトリのトポロジは、一致している必要があります。ポイントの位置は変更できますが、プリミティブの種類とその接続性は同じままでなければなりません。キャプチャジオメトリの形状やトポロジが、変形させるメッシュと 大きく異なる 場合は、このノードを使用 しない ことをお勧めします。例えば、一連の筋肉でスキンサーフェスを変形させようとするような場合です。
このノードは、ターゲットの細かいサーフェスとその粗いサーフェスが近接している場合に、最良の結果を生成します。
Point Deform SOPの Mode を Deform に設定するのを忘れないでください。そうしないと、このノードで生成されたキャプチャウェイトが使用されません。
このノードの平滑化を無効にするには、Smoothing Methodを No Smoothing に設定します。

How to ¶

To...	Do this
低解像度メッシュを使用して高解像度メッシュを変形させる。	現在のシーンに次のものがあることを確認します。キャプチャし、最終的に Point Deform SOPで変形させたい高解像度ジオメトリ。これは、ポリゴンメッシュまたは(暗黙的な)四面体メッシュのサーフェスのいずれかです。例: 変形させる高解像度サーフェスアニメーションされた高解像度ジオメトリの低解像度バージョン。これは、ポリゴンメッシュまたは(暗黙的な)四面体メッシュのサーフェスのいずれかです。例: 変形を駆動する、アニメーションされた低解像度サーフェス。高解像度ジオメトリと低解像度ジオメトリがシーン内で近くに配置されていることを確認します。 Point Capture SOPを作成します。以下の操作を行ないます。高解像度ジオメトリのノードの出力を Point Capture SOP の 1番目の入力 (input 1)に接続することで、キャプチャ用の静的な Restジオメトリを設定します。アニメーションされた低解像度ジオメトリから時間依存を取り除き、その出力を Point Capture SOP ノードの 2番目の入力 (input 2)に接続することで、キャプチャ用の静的なキャプチャポーズを設定します。アニメーションされた低解像度ジオメトリのノードの出力を Point Capture SOP ノードの 3番目の入力 (input 3)に接続することで、キャプチャ用のアニメーションされたポーズを設定します。例: キャプチャおよび変形ネットワークでのPoint Capture SOP 必要に応じて、 Point Capture SOP のパラメータ設定を調整します。これは、設定調整用に行なう、初回のパスだと考えてください。 Point Deform SOPを作成します。 Point Capture SOP のすべての出力を、先ほど作成した Point Deform SOP のすべての入力に接続します。例: キャプチャおよび変形ネットワークでのPoint Deform SOP Point Deform SOP を選択し、パラメータエディタを表示します。 Point Deform SOP のパラメータエディタで、 Mode を Deform に設定します。例: Point Deform SOPのModeパラメータこれで Point Deform SOP は、 Point Capture SOP で生成されたキャプチャウェイトを使用して高解像度メッシュを変形させることができるようになりました。希望するキャプチャ結果になるように、 Point Capture SOP のパラメータ設定を調整します。これは、設定を調整するための精密化パスだと考えてください。 Tips キャプチャ結果でジオメトリがブリーディング(滲み出し)したり、塊ができるような場合には、 Capture Radius を下げます。例: Capture Radiusの調整の効果キャプチャ結果のサーフェスが荒すぎる場合は(凸凹や波紋などのアーティファクト)、 Smoothing Level を上げます。例: Point Capture SOPで生成されたウェイトによる変形例: Point Deform SOPで生成されたウェイトによる変形

To...

Do this

低解像度メッシュを使用して高解像度メッシュを変形させる。

現在のシーンに次のものがあることを確認します。
- キャプチャし、最終的に Point Deform SOPで変形させたい高解像度ジオメトリ。これは、ポリゴンメッシュまたは(暗黙的な)四面体メッシュのサーフェスのいずれかです。
  
  例: 変形させる高解像度サーフェス
- アニメーションされた高解像度ジオメトリの低解像度バージョン。これは、ポリゴンメッシュまたは(暗黙的な)四面体メッシュのサーフェスのいずれかです。
  
  例: 変形を駆動する、アニメーションされた低解像度サーフェス。
高解像度ジオメトリと低解像度ジオメトリがシーン内で近くに配置されていることを確認します。
Point Capture SOPを作成します。
以下の操作を行ないます。
- 高解像度ジオメトリのノードの出力を Point Capture SOP の 1番目の入力 (input 1)に接続することで、キャプチャ用の静的な Restジオメトリ を設定します。
- アニメーションされた低解像度ジオメトリから時間依存を取り除き、その出力を Point Capture SOP ノードの 2番目の入力 (input 2)に接続することで、キャプチャ用の静的な キャプチャポーズ を設定します。
- アニメーションされた低解像度ジオメトリのノードの出力を Point Capture SOP ノードの 3番目の入力 (input 3)に接続することで、キャプチャ用の アニメーションされたポーズ を設定します。
例: キャプチャおよび変形ネットワークでのPoint Capture SOP
必要に応じて、 Point Capture SOP のパラメータ設定を調整します。これは、設定調整用に行なう、初回のパスだと考えてください。
Point Deform SOPを作成します。
Point Capture SOP のすべての出力を、先ほど作成した Point Deform SOP のすべての入力に接続します。

例: キャプチャおよび変形ネットワークでのPoint Deform SOP
Point Deform SOP を選択し、 パラメータエディタ を表示します。
Point Deform SOP のパラメータエディタで、 Mode を Deform に設定します。

例: Point Deform SOPのModeパラメータ

これで Point Deform SOP は、 Point Capture SOP で生成されたキャプチャウェイトを使用して高解像度メッシュを変形させることができるようになりました。
希望するキャプチャ結果になるように、 Point Capture SOP のパラメータ設定を調整します。これは、設定を調整するための精密化パスだと考えてください。
Tips
- キャプチャ結果でジオメトリがブリーディング(滲み出し)したり、塊ができるような場合には、 Capture Radius を下げます。
  
  例: Capture Radiusの調整の効果
- キャプチャ結果のサーフェスが荒すぎる場合は(凸凹や波紋などのアーティファクト)、 Smoothing Level を上げます。

例: Point Capture SOPで生成されたウェイトによる変形

例: Point Deform SOPで生成されたウェイトによる変形

パラメータ ¶

Group

モデル(input 1)上のどのポイントに対してキャプチャウェイトを生成しするかを指定します。このフィールドの右側にある矢印選択ボタンを使用すると、ビューポートでインタラクティブにポイントを選択することができます。このノードの1番目の入力の すべてのポイント に対してキャプチャウェイトを生成したい場合は、このフィールドを空っぽのままにします。

Capture

Capture Radius

繋がったプリミティブが検索されるキャプチャジオメトリ上の各投影位置からの最大距離(Houdiniワールド単位)を設定します。局所的なアニメーションをより正確に再現するには、Capture Radiusを小さくします。

Kernel Type

キャプチャ距離をキャプチャウェイトに変換するのに使用する関数を指定します。このカーネル関数は、キャプチャジオメトリのサーフェス上のキャプチャ半径に積分されます。その結果の積分は、キャプチャ半径と交差するプリミティブに分散されます。このカーネル関数の形状は、相対的な影響力とどのポイントが近い/遠いのかを決定します。

Exponential Bump

最も滑らかなオプション。大半のケースでうまく機能します。

Truncated Gaussian

Exponential Bump よりも滑らかではないですが、こちらの方が計算が速いです。

Quadratic

減衰は、キャプチャ球境界からの正規化された距離の2乗です。区分的 2次関数を使用します。

Linear

減衰は、キャプチャ球境界からの正規化された距離です。区分的線形関数を使用します。

Smoothing

Tip

Smoothing Method を No Smoothing に設定すると、平滑化が無効になります。

Smoothing Method

Capture Radius を小さくした場合に、どのメソッドを使用して滑らかな変形を作成するのかを指定します。

Approximating

最も滑らかな変形を作成しますが、アニメーションへの追従の正確性は劣ります。

Interpolating

アニメーションに可能な限り正確に追従しながら、小さい Capture Radius でかなりの滑らかさを実現します。

No Smoothing

平滑化なしでキャプチャします。しかし、小さい Capture Radius を使用した時に、目立つ塊のアーティファクトが表示される場合があります。

Smoothing Level

キャプチャに使用する平滑化の量を設定します。値を高くすると、より滑らかなキャプチャサーフェスとなり、 Point Deform SOPの結果も滑らかになります。

Tip

静止ジオメトリがキャプチャジオメトリよりも高解像度の場合、このパラメータの値を上げることをお勧めします。

入力 ¶

Input 1

Rest Geometry。キャプチャウェイトを生成するモデルです。これは、 Point Deformを使用して変形する高解像度ジオメトリです。

Input 2

Capture Pose。アニメーションされた低解像度ジオメトリのコピーです。そのポイントは元の開始位置にあります。

Input 3

Animated Pose。キャプチャジオメトリのアニメーションバージョンです。この入力は変更されず、 Point Deformに直接渡されます。

出力 ¶

Output 1

ジオメトリキャプチャウェイト。

概要 ¶

Tipsとメモ ¶

How to ¶

パラメータ ¶

入力 ¶

出力 ¶

ジオメトリノード