On this page | |
Since | 19.5 |
概要 ¶
このノードを使用することで、サーフェスに沿った距離(別名、Geodesic Distance:測地線距離)を測定することができます。 これは、距離に基づいたマスク処理をするのに役立ちます。 各ポイントには、測地的に一番近いソースグループ内のポイントまでの距離が割り当てられます。 ポリゴンサーフェスに沿った正確な距離の計算は、コンピュータ的に重いです。 このノードは、熱拡散に基づいた方法を使用して、これらの距離をほぼ高い精度で近似計算します。 さらに、計算された距離フィールドの自然な平滑化が可能です。もし完全な精度で計算した場合、場合によっては望ましくない突発的なまたは急激な変化が生じる可能性が出てくることでしょう。
ソースグループ内のどのポイントからも到達できないポイントには、-1の距離が割り当てられます。
Tips ¶
-
このメソッドは、マニフォールド(多様体)サーフェスに沿った距離にのみ機能します。つまり、ノンマニフォールド(非多様体)なエッジやポイントに対して距離を追跡することはできません。そのため、ノンマニフォールド(非多様体)なエッジやポイントは、サーフェスから切り離され、その箇所には細長い穴または微小な穴が空いているものと解釈されます。
-
このノードは、測地線距離を近似計算することもできるDistance along Geometryと機能としては似ています。このノードは、特に1回だけ使用する場合(次のTipを参照)には、Distance along Geometry SOPよりも非常に遅いと予想されますが、精度が高く、複雑なポリゴン形状をもっと上手く処理することができます。
-
このノードは、特にソースポイントを頻繁に変更する必要がある場合(例えば、ループネットワーク)に役に立ち、効率的です。このノードは、ソースグループが変更された時に、距離フィールドを非常に迅速、且つ、同じ精度で再計算できるように、キャッシュを維持します。
-
非常に大きなメッシュに対して、この熱拡散メソッドは、数値的に失敗する可能性があり、その場合、特定の距離値より遠くにあるポイントの結果が正しく計算されていない可能性があります。そのような場合では、少しスムージングを加えると問題が解決することがよくあります。
パラメータ ¶
Group
アトリビュート値が設定される入力ジオメトリ内のポイントのサブセット。 ここを空っぽのままにすると、入力ジオメトリ内のすべてのポイントに対してアトリビュート値が設定されます。
Source Points
測定を開始するポイント。
Distance Attribute
これは、作成する距離アトリビュートの名前です。
Smoothing
生成される距離値の滑らかさを制御します。 この値を上げると、数値的な失敗の確率が減りますが、計算される距離値の精度が悪くなります。 とはいえ、本当の距離フィールドは、ソースセットまでの異なる最短経路が2通り以上存在するポイントにおいて本来では滑らかにならない傾向があるので、 この値を上げた方が望ましいこともあります。
Boundary Balance (advanced)
サーフェス境界の存在は、熱拡散メソッドの定式化における離散化を妨げ、境界エッジ付近の距離の計算に影響を及ぼす可能性があります。特に、非常に大きなスムーズ量が適用されている場合がそうです。 この場合では、その解の自然な傾向(バランス値が0)は、距離レベルが境界カーブに対して直交することです。 別の方法としては、このノードは、自明な境界値(バランス値が1)を強制することができます。これは不自然な見え方になる可能性があります。 ほとんどの場合、0.5が最適なバランスです。
See also |