Volume Combine SOPは複数のボリュームまたはVDBsを、1つの新しいボリュームまたはVDBに結合したり、もしくは、既存のボリューム上のレイヤーに結合します。
パラメータ ¶
Destination
書き出し先のボリュームの名前。 ここには、既存のボリュームまたはVDBを指定することができ、ソースとして使用済みのボリュームのどれかを指定しても構いません。
指定したボリュームが存在しなければ、デフォルトでは、ソースリストの最初のボリュームまたはVDBのコピーが作成されます。 この挙動は、 Create Missing Destination as Scalar パラメータと Create Missing Destination パラメータによって異なります。
Number of Combines ¶
Enable
この結合を実行するかどうか。 無効にすると、この結合は適用されません。
Operation
処理されるSourceボクセルを現在のDestinationボクセルに結合する際にブレンドの対象を決める方法。
Copy
Sourceボクセル値が対象となり、Destinationボクセル値が無視されます。
Add
Sourceボクセル値とDestinationボクセル値を合算します。
Subtract
Destinationボクセル値からSourceボクセル値を減算します。
Multiply
Sourceボクセル値とDestinationボクセル値を乗算します。
Divide
Destinationボクセル値をSourceボクセル値で除算します。
Maximum
Sourceボクセル値とDestinationボクセル値の内、大きい値を使用します。
Minimum
Sourceボクセル値とDestinationボクセル値の内、小さい値を使用します。
Adjust
現在のDestinationボクセル値に結合する前にSourceボクセル値を調整します。 これによって、ボリュームを事前処理してそれを正しい範囲に収めるといった手間を省くことができます。
None
調整を行ないません。
Scale
Sourceボクセル値をスケールします。
Scale + Add
Sourceボクセル値をスケールしてから、オフセットを加えます。
Scale + Add + Process
Sourceボクセル値をスケールします。 次に、オフセットを加えます。 最後に、 Process オペレーションを実行します。
Source
適用するSourceボリューム。 Destinationボリュームがスカラーだった場合、このSourceボリュームの長さが使用されます。 DestinationボリュームがベクトルでSourceボリュームがスカラーだった場合、そのスカラー値を複製してベクトルが拡張されます。
ここを空っぽのままにしてSourceボリュームを指定しなかった場合、暗黙的にゼロのボリュームがSourceボリュームとして使用されます。 Add パラメータを使用することで、このSourceボリュームの値を設定することができるので、定数値オペレーションとブレンドのセットアップをすることができます。
Scale
Sourceボリュームをこの値でスケールさせてソース値を取得します。 これは、 Add または Process の工程の前に実行されます。
Add
スケールされたSourceボリュームにこの値を加算してソース値を取得します。 これは、 Process の工程の前に実行されます。
Process
Sourceボリュームをスケールさせて加算させた後に、最後にこのオペレーションでソース値を処理します。 この結果は、以下から選択したオペレーションで決まります。
None
何も処理を実行しません。
Reciprocal (1/x)
値を逆数にします。 1/0は0に設定されます。
Clamp 0-1
値を0-1範囲にクランプします。
Complement and Clamp 0-1
値から補数(1から減算した値)を求めて、それを0-1範囲にクランプします。
Threshold 0.5
値が0.5より大きい場合、その値は1に設定されます。 値が0.5以下の場合、その値が0に設定されます。 これを使用することで、ハードミックスを実行することができます。
Blend
オペレーションで現在の Destination ボリューム値を合成した後に最終的に計算されたソース値が新しい Destination ボリュームにブレンドされます。 ブレンドはこのスケール係数を使って線形補間され、この値が0なら Destination ボリュームはそのままで、1なら計算された値で置換されます。 最終ブレンド量は0-1範囲にクランプされます。
Blend Volume
Constant
ブレンドスケールを単独で使用するので、すべてのボクセルが同じブレンド量を受け取ります。
Volume
このボリュームを使用してボクセル別にブレンド量を可変させます。 このボリュームがスカラーでない場合は、その長さが使用されます。
Blend Volume
ボクセル単位のブレンド量を指定したアトリビュート。 0なら Destination ボリュームはそのままで、1なら計算された値で置換されます。 ただし、この値は Blend パラメータでスケールされ、そのスケール後にクランプが実行されます。 そのため、ブレンドアトリビュートが0-1範囲に正規化されていなくても、 Blend パラメータによってそれを適切にスケールさせることができます。
Post-Processing ¶
ポスト処理がすべてのボクセルに実行されます。 これは、どのブレンド設定にも依存しません。 つまり、ボクセルが前のCombineで何も処理されていなくても、このポスト処理が行なわれます。
Overall Scale
この量だけ結果の値をスケールします。
Do Threshold
閾値処理をすることで、連続するアトリビュート値が閾値を基準にオン/オフの値に切り替えることができます。
Threshold
ボクセル値がこの閾値より大きい場合、その値が最大クランプ値に置換されます。 ボクセル値がこの閾値以下の場合、その値が最小クランプ値に置換されます。 ベクトルボリュームに関しては、これはコンポーネント毎に実行されます。
Clamp Minimum
最終値を最小値でクランプできるようにします。
Clamp Minimum
クランプ後の最小値。
Clamp Maximum
最終値を最大値でクランプできるようにします。
Clamp Maximum
クランプ後の最大値。
Create Missing Destination
Destination ボリュームが存在しなかった場合、 Source パラメータで指定された最初のボリュームに合わせて Destination ボリュームの作成を試みます。
Create Missing Destination as Scalar
Destination ボリュームが存在しなかった場合、常にスカラーボリュームを作成します。 これは、ベクトルのSourceボリュームすべてに対して暗黙的に長さ計算を実行する効果があります。
Delete Source Volumes
処理が終わった後に、 Destination ボリュームでないすべてのSourceボリュームを削除します。 これは、計算を補助するために一時的に作成されたボリュームをクリーンアップするのに役立ちます。
Error on Missing Volumes
Destination ボリューム以外の指定されたボリュームが見つからなかった場合、エラーを引き起こします。 このエラー報告を無効にすると、その見つからなかったSourceボリュームは無効なものとして結合処理がスキップされます。 見つからなかったブレンドボリュームは、そのブレンドボリュームが1.0として扱われます。
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