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Attribute Transferは、 Proximitity(近接度) によって動作します。 一部の箇所のジオメトリのアトリビュートから別の箇所のジオメトリの近接ポイントへアトリビュートを転送します。 つまり、トポロジーがまったく異なっていても、あるモデルを別のモデルにアトリビュートをコピーすることができます。
Note
同じトロポジーのモデル間でアトリビュートをコピーしたい場合は、Attribute Copyを使った方が高速です。
同じストリーム内でジオメトリ間にアトリビュートをコピーしたい場合は、Attribute Promote(これは入力が1本しかありません)を使用してください。 ある入力内のジオメトリ上のアトリビュートを別の入力内のジオメトリ上にコピーしたいのであれば、Attribute Transferを使用してください。
Tip
同じジオメトリを、このノードの両方の入力に接続することで、サーフェス上にアトリビュートを“ブラー”させることができます。
Destiantion(転送先)アトリビュートは、Proximitity(近接度)にウェイトを付けることで、ソース(転送元)アトリビュートから補間されます:
-
Pointアトリビュート: Proximitity(近接度)は、転送先のポイントと候補となるソースポイント間の距離で決まります。
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Primitiveアトリビュート: 転送先のプリミティブと候補となるソースプリミティブの重心間の距離が使われます。
-
Vertexアトリビュート: まず最初に、各転送先の頂点をソースジオメトリ内の一番近い位置とプリミティブにマッピングします。次に、Vertexアトリビュートは、重心のような補間を使って決められます。
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Detailアトリビュート: ソースのDetailアトリビュートは、単に転送先のDetailアトリビュートにコピーされます。
アトリビュートは、Attributesタブのテキストフィールドで以下のルールに基づいて明示的に指定することができます:
-
フィールドを空っぽのまま、または、アスタリスク(
*
)を入力することで、利用可能なアトリビュートすべてを転送するように指定することができます。 -
アトリビュート名の頭にキャレット文字(
^
)を付けることで、転送されないアトリビュートを指定することができます。 -
1番目のアトリビュート名の頭にキャレット文字(
^
)が付けられている場合、フィールドに 入力されていない すべてのアトリビュートは、転送されるべきであると想定されます。もちろん、明示的に入力されているアトリビュートも転送されます。 -
1番目のアトリビュート名の頭にキャレット文字(
^
)が 付けられていない 場合、フィールドに入力されているアトリビュートのみが転送されます。入力されていないアトリビュートと頭にキャレット文字(^
)が付いているアトリビュートは転送されません。
パラメータ ¶
Source Group
アトリビュート値の転送元のソースジオメトリのサブセット。
Source Group Type
Source Group フィールドで参照する要素のタイプ。
Destination Group
アトリビュート値の転送先のターゲットジオメトリのサブセット。
Destination Group Type
Destination Group フィールドで参照する要素のタイプ。
Attributes ¶
Detail
転送するソースのDetailアトリビュート。
Primitives
転送するソースのPrimitiveアトリビュート。
Points
転送するソースのPointアトリビュート。
Vertices
転送するソースのVertexアトリビュート。
Copy Local Variables
有効にすると、コピーされるアトリビュートを参照しているローカル変数もすべてコピーされます。
Allow P Attribute
有効にすると、 Points パラメータで使用するパターンをP
アトリビュートに一致させることができます。
無効にすると、P
アトリビュートがパターンに一致しても無視されます。
Conditions ¶
Conditions タブには、ソースアトリビュートを組み合わせたり、フィルタリングして、転送先の値を決めるためのパラメータがいくつか含まれています。
Kernel Function
メタボールカーネルの補間方法。 カーネルは距離でパラメータ化され、通常では、より近いソースのポイント/プリミティブ/頂点ほど、ウェイトがかかります。
Kernel Radius
Kernel Function のドロップオフ(減衰)半径。 Kernel Radius パラメータの値がゼロに近いほど、フィルターは一番近い要素をそのまま補間します。 この値を上げていくと、フィルターが均一なウェイトになっていきます。
Max Sample Count
補間するポイント/プリミティブ/頂点の最大数。 Max Sample Count を1にすると、一番近い要素を補間します。
Distance Threshold
考慮されるソースポイント/プリミティブの最大距離。 このオプションをオフにすると、ポイント/プリミティブが距離に応じて排他されないことを意味します。 この距離の閾値の範囲内では、最終のアトリビュートは、ソース選択のみで決まります。 すべてのソースポイント/プリミティブ/頂点が、この距離の閾値を超えている場合、転送先のアトリビュートは、未変更のままになります。
Blend Width
Distance Threshold を緩めて、任意で、ソースアトリビュートの影響力が徐々に弱くなるように Distance Threshold 外の領域を設定します。 この領域では、補間するソースアトリビュート値は、選択した Kernel Function を使って、元の転送先アトリビュートとブレンドして、補間係数を生成します。 このブレンド処理では、 Blend Width をKernel Radiusとして使います。 Distance Threshold + Blend Width の範囲外の領域では、転送先のアトリビュートは、未変更のままになります。
Uniform Bias
Kernel Function が Uniform Model によるブレンドをする時に使用する線形補間係数を指定します。 Uniform Bias の値は、ソースブレンド係数として使われるのに対して、転送先のブレンド係数は、'1 - Uniform Bias'に設定されます。
Examples ¶
NormalsAttribTransfer Example for Attribute Transfer geometry node
AttribTransfer SOPは、ソースジオメトリの色々なPointアトリビュートをターゲットのジオメトリに転送するのに使用する場合があります。
この場合では、グリッドの法線アトリビュートN
を他のグリッドに転送しています。
TransferColor Example for Attribute Transfer geometry node
Attribute Transfer SOPは、あるジオメトリのカラーアトリビュートを他のジオメトリに転送することができます。 Attribute Transfer SOPのパラメータを使って色々な効果を設定することができます。
See also |