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IsoOffsetノードは、指定した入力ジオメトリから陰関数を構築します。 そして、その陰関数を使って、元のサーフェスから一定オフセットのシェル(外殻)を作成します。
四面体メッシュモードを使えば、シミュレーションで使用する均一にサンプリングされた四面体配列が作成されます。
ボリューム出力モードは、陰関数をそのままボリュームプリミティブとして直接出力することができます。
パラメータ ¶
Output
陰関数で以下のタイプの出力を制御します。
Iso Surface
指定した陰関数のオフセットでポリゴンメッシュを作成します。
Fog Volume
オブジェクトの内側を1、外側を0に設定したボリュームプリミティブを作成します。 境界セルの値は、それらの0と1間の補間値になります。
SDF Volume
ボリュームプリミティブはSigned Distance Fieldになります。 オブジェクトの内側には、サーフェス上の一番近いポイントまでの距離を示したマイナスの数値が記録されます。 オブジェクトの外側には、プリミティブ上の一番近いポイントまでの距離を示したプラスの数値が記録されます。 GL表示では、それらは外側を不透明にレンダリングするので、反転させて表示しようとします。 SDFはRBD SolverとFluid Solverでも使われます。詳細は、Volume Sample VOPのヘルプを参照してください。
Tetra Mesh
オブジェクトの内側を四面体で満たします。 その結果のメッシュは、デフォーマやソフトボディで使用することができます。
Tetra Type
Tetra Skeleton
四面体のメッシュは、フィールドの“内側”に構築されます。 この標準メッシュは、ソフトボディダイナミクスでの使用に適しています。
Note
四面体はフェースを共有しているので、法線がうまく定義されていません。
Tetra Solid
個々の四面体のメッシュは、フィールドの“内側”に構築されます。 これらの四面体はポイントやフェースを共有していないので、色々な破壊オペレーション用に分割することができます。
Cubes
フィールドの内側に個々の立方体のメッシュを構築します。これらの立方体はフェースやポイントを共有していないので、破壊オペレーション用に分割することができます。
Mode
SDF(符号付き距離フィールド)の生成に使用するメソッドを決めます。
Ray Intersect
光線を様々な方向でジオメトリに放射して、サーフェスの場所を判断します。 その結果のフィールドに符号が付き、0のオフセットからアイソサーフェスが生成され、それが内側と外側を分けます。
Meta Balls
Ray Intersect メソッドは、光線を送信することで、ボクセルがオブジェクトの内側または外側のどちらにあるのか判断します。 Ray Intersect メソッドは、漏れなどの問題が発生する可能性があります。 メタボールの集合体からSDFを構築するのであれば、メタボールフィールドを見ることで内側/外側を判断することができます。 つまり、このメソッドを使うことです。このメソッドを使う時は、 Laser Scan はほぼ不要です。
Minimum
サーフェスまでの正確な最小ポイントを見つけます。これは遅いですが正確です。 その結果のフィールドに符号が付かないので、ジオメトリにシェル(外殻)のみを生成することができます。 必ず0よりも大きいオフセットを指定してください。
Point Cloud
入力ジオメトリのポイントだけでフィールドを構築します。 ポイントに法線があれば、その法線で符号が決まります。法線がなければ、フィールドは Minimum のように符号が付きません。 ジオメトリから良いポイントの集合体を作成する方法は、Scatter SOPを使うことです。
Implicit Box
暗黙表示にジオメトリの境界ボックスを使います。
Implicit Sphere
暗黙表示にジオメトリの境界球を使います。
Implicit Plane
ジオメトリを平面で表現します。
Volume Sample
入力gdp内のボリュームがすべてサンプリングされて、それらの合計値を使って、SDF(符号付き距離フィールド)を初期化します。 その後は訂正処理がされないので、入力がなければ、その結果は実際にはSDF(符号付き距離フィールド)にはならない場合があります。
Rebuild Volume Sample
Volume Sampleと同じ挙動ですが、後で訂正パスが処理されて、指定したゼロ交差を使ってSDF(符号付き距離フィールド)を作成します。
Name
name
Primitiveアトリビュートをこの値に設定します。
Uniform Sampling
ボリューム内のボクセルが立方体であることのメリットは多いです。 このオプションは、サイズと解像度のフィールドに合わせることを考えずに、ボリュームの解像度を指定することができます。 このパラメータは、 Uniform Sampling Divisions で分割される軸を制御します。
Uniform Sampling Divs
Uniform Sampling の軸を分割するボクセル数。 他の軸は、このボクセルサイズに合うセルの数に分割されます。
Sampling Divs
不均一ボクセルセルを使用する時に、各次元の解像度をここで指定することができます。
Div Size
ボクセルサイズを直接指定する時のボクセルの均一なサイズ。指定したサイズのボックスが、このサイズのボクセルで満たされます。
Override Output Divs
出力メッシュやボクセルの配列の解像度を、入力をサンプリングしたものと別にすることができます。
Output Divs
フィールドを評価する分割数。ここには、見つからない値に対してフィールドを線形補間する場合に、フィールドよりも高い解像度を設定することができます。 ボリュームを出力する時は、そのボリュームはサンプリング解像度で生成されるので、この値は使われません。
Override Bounds
デフォルトの境界ボックスを入力ジオメトリよりも若干大きく設定します。 大きくオフセットしたい、またはポリゴン化を入力ジオメトリの変化に対して安定させたい場合は、境界を他の何かに上書きしてください。 Force Bounds がオンなら、ジオメトリ全体が、それらの境界内でフィットすると想定されます。 2番目の入力を指定すると、ここで指定した境界ではなく、その入力の境界ボックスが使われます。
Pad Bounds
指定した境界を若干大きくすることで、指定した境界の外側にボクセルの層を作ります。 これは、ボクセルの外側に適切に境界を広げます。
Minimum Bound
フィールド評価とサーフェス構築の最小クリップ平面境界。
Maximum Bound
フィールド評価とサーフェス構築の最大クリップ平面境界。
Offset
アイソサーフェスに適用するオフセット量。その結果のサーフェスは、元のサーフェスからこの距離だけ離れたポイントを表現します。
Build Polygon Soup
出力がアイソサーフェスの時に、アイソサーフェスを別々のポリゴンプリミティブではなく、ポリゴンスーププリミティブとして作成します。
Tolerance
SDFの構築で使用する許容値。これは光線の交点情報に影響します。 この許容値は、元のジオメトリの最大境界ボックスで乗算されるので、通常ではジオメトリスケールとは関係ありません。
Laser Scan
Laser Scan モードは Ray Intersect モードでのみ有効です。
Laser Scan モードでは、主軸に沿って光線を送信することで、SDFを構築します。 一番近い交点と一番遠い交点のみが使われます。それらの2つのポイント間の空間を内側、それ以外を外側として分類されます。
Laser Scan モードは、法線がうまく定義されていないジオメトリ、自己交差を持つジオメトリ、完全に密閉していないジオメトリでさえ動作します。 このデメリットは、内側を検出できてない時には内側の特徴を表現することができないことです。
Laser Scan をオフにしてもまだ、SDFは主軸に沿って光線を送信することで構築されます。 しかし、すべての交点が検索されます。各交点の組をテストして、セグメントが内側なのか外側なのかを判断します。 これは、うまく定義されたジオメトリの法線(つまり、マニフォールドで自己交差がない)、ジオメトリの密閉度に依存します。 とはいえ、穴のある複雑な形状を正確に表現することができます。
Fix Signs
不具合のないジオメトリでも、数値の精度誤差が原因で、間違えた符号が選択されてしまう可能性があります。 このオプションでは、SDFをポスト処理することで間違えた符号を検索します。 それらの符号は、漏れを防止したり、穴を塞ぐことで修正されます。
このオプションは時間がかかるので、SDFに問題がないことがわかっていればオフにしてください。
Note
Fix Signs の性質上、SDF内のシャープな特徴部分が不正な符号とみなされた場合には丸められます。
Force Bounds
Fix Signs メソッドは平滑化し、通常では符号反転を除去します。しかし、不正な符号の領域は、SDFの境界では安定化させることができます。 このオプションは、境界上のすべてのボクセルを外側としてマークします。 Fix Signs は、間違えた符号を安定化することはありません。
Invert Sign
中が空洞のボックスが必要であれば、他のボックスの内側にボックスを構築し、 Laser Scan を使わないことです。より強固なメソッドは、内側のボックスを指定して、反転した符号を使うことです。 これは、ボックスの外側のすべてを内側として扱うので、より強固な Laser Scan メソッドを使うことができます。
Num Neighbour
Point Cloudモードは、一番近くにあるポイントの数を検索して、それらのポイントを使ってローカルサーフェスプロパティを決めます。 近くのポイントの数が多いほど、ローカルの変化が平滑化され、より滑らかなフィールドが作成されます。
Sign Sweep Threshold
Fix Signs 処理が完了した後は、SDF内に間違えた符号のある領域が出る可能性があります。 大きなブロックを安定化させて、SDFから明瞭化させることができます。 2番目のSign Sweepパスは、それらのブロックの除去を試みるために実行することができます。
Sign Sweep Threshold は、間違えた符号であると見なす符号の変わり目の大きさを制御します。 SDFの値が、この閾値とセルの幅を乗算した値以上で変化するなら、その値は、無効な符号の変わり目であると見なされます。 元のジオメトリを光線で交差させることで、内側/外側を判断し、その結果を使って、どの符号が正しいのか判断します。 正しい符号は、モデルの前方へ伝搬します。
Max Sign Sweep Count
Sign Sweepは、符号が反転するまで(つまり、すべての変わり目が閾値の範囲内にあるまで)、またはこの最大回数に到達するまで繰り返されます。 Sign Sweep Threshold が低すぎると、処理が収束しなくなります。反対に高すぎると、非常に速く収束します。
File Mode
IsoOffset SOPは、常にSDFの再計算をすることなく、ディスクからのSDFを読み込みんだり、保存することができます。 File Modeでは、ディスクアクセスの挙動を設定します。
Automatic
ファイルが存在しなかった場合、ファイルが書き出されます。 ファイルが存在した場合、SDFがファイルから読み込まれます。
Read Files
ファイルを読み込みます。( Override Bounds がオフなら)入力ジオメトリのみを使って境界ボックスを決めます。オンなら無視されます。
Write Files
SDFを入力ジオメトリから計算し、指定したファイル名で保存します。
No Operation
ファイルアクセスなし。SDFが入力ジオメトリから生成され、その結果のジオメトリが作成された後は破棄されます。
File Name
SDF表現の保存先のファイル名。拡張子が.simdata
であれば、File DOPで読み込み可能なフォーマットで保存されます。
拡張子が.sdf
であれば、.sdfフォーマットで保存されます。他の拡張子の挙動は未定義です。
入力 ¶
Source
SDFに変換して再構築するジオメトリ。
Reference Bounds
Override Bounds を指定した時に境界ボックスで使用するジオメトリ。
Examples ¶
SquabVolume Example for IsoOffset geometry node
このサンプルは、isooffsetを使用してボリュームに変換されたSquabテストオブジェクトに対して Volume Visualizerの使用方法を説明しています。
See also |