On this page | |
Since | 16.0 |
概要 ¶
エレメントを複数のグループに属させることが可能です。グループは、パラメータエディタのほとんどの場所で、オペレータが作用する入力ジオメトリの箇所を指定することができます。
また、順序付きのグループも作成することが可能です。そのグループを作成するには、 Ordered チェックボックスを有効にします。
このオペレータは非常に強力で、同類のジオメトリをまとめるのに最適です。 例えば、3次元の建築モデルのドアを構成しているプリミティブジオメトリすべてを、まとめてグループ化すれば、Transformノードを使って、同時にスケールとサイズ変更ができます。Groupは、ほとんどのフィルターノードと組み合わせて動作します。
グループ名の指定子は、グループ指定でパターンマッチングを使う時に非常に威力を発揮します。
Group Geometryの使い方 ¶
Tip
エッジ選択のホットキーを使ってグループ化する時は、選択を完了してから⇥ Tabを押し(Enterを押すのではなく)、Tabメニューから Group Geometry オペレーションを選択します。
Pointアトリビュートに基づいたグループの作成 ¶
Base Group タブとグループ指定の構文を使えば、Point/Primitiveアトリビュートに基づいてグループを作成することができます。
例えば、0
より上のY座標を持つポイントすべてを含むグループを作成するには:
-
Groupノードのパラメータエディタで、 Base Group タブをクリックします。
-
Base Group フィールド( Base Group の下)で、値を
@P.y>0
に設定します。
この例のP
は、ポジションベクトルアトリビュートの名前です。.y
は、そのベクトルのYコンポーネントであり、>0
は、そのコンポーネントが0より大きいポイントを選択します。詳細は、@
グループ指定の構文を参照してください。@
構文にはスペースを使うことができないことに注意してください。
入力 ¶
Source geometry
グループを作成するジオメトリ。
Bounding object
境界ジオメトリ(境界ジオメトリで選択したポイント/頂点のグループに対してのみ動作します)。
すべてのジオメトリを受け入れます。
パラメータ ¶
Group Name
作成するグループ名。
Group Type
プリミティブ、ポイント、エッジ、頂点のどのグループを作成するかどうか指定します。
Initial Merge
新規作成グループと既存グループ間の干渉を解決する方法。
Replace Existing
新規作成グループが既存グループを置き換えます。
Union With Existing
新規作成グループと既存グループを結合した内容をグループ化します。
Intersect With Existing
新規作成グループと既存グループの共通内容をグループ化します。
Subtract From Existing
既存グループから新規作成グループを引いた内容をグループ化します。
Base Group ¶
Enable
パターンによるグループ化を有効にします。
Base Group
グループ化するパターンを入力します。これは、通常のアドホック(一時的)なグループ構文を扱います。
Create Ordered
グループ内のポイント/プリミティブを入力順に並べ替えます。これはスキニングで役に立ちます。
Geometry Type
グループで許可するプリミティブの種類。
Keep in Bounding Regions ¶
Enable
境界ボリュームによるグループ化を有効にします。
Bounding Type
境界ボリュームの形状。
Bounding Box
軸平行な境界ボックスによるグループ化。直接入力したり2番目の入力で指定します。
Bounding Sphere
球によるグループ化。直接入力したり2番目の入力で指定します。
Bounding Object
2番目の入力の内側にあるかどうかに応じてポイントをグループ化します。 この内側判定は交互式ルールで判定されます。 光線を送信して計算された交差の数が奇数ならば、そのポイントは内側にあると見なされます。 光線は特定の方向で送信されるので、ジオメトリに穴が空いていれば、その光線の方向次第で交差の判定が抜けてしまう可能性があります。
Bounding Volume
2番目の入力のボリュームまたはVDBの内側にあるかどうかでポイントをグループ化します。 これは、ポイント位置にある各ボリュームまたはVDBを評価して Iso 値と比較することで判定されます。 ポイントが奇数個目のボリュームまたはVDBの内側にあれば、そのポイントは内側にあると見なされます。
Bounding Convex Hull
2番目の入力のポイントの凸ハル内にあるかどうかに応じてポイントをグループ化します。
これは、 Iso Surface パラメータを使って外側または内側にオフセットさせることができます。
また、pscale
アトリビュートを使用してポイントの実質的なサイズが決定されます。
その球が完全に内側にある場合、そのポイントが内側にあると見なされます。
Include Partially Contained Entities トグルを使用することで、その球が凸ハルに少しでも接触していれば内側にあると見なさせることができます。
Size
境界ボリュームのサイズ。
Center
境界ボリュームの中心。
Initialize to Input Bounds
Base Group で指定されたエレメント、または、それが無効なら全ジオメトリの境界ボックスから境界ボックスの Size と Center を設定します。
Iso
グループ化で使うボリュームのアイソサーフェス。これより小さいボリューム値のポイントをグループ化します。 SDFボリュームに対しては、値を0にするのが良いです。Fogボリュームに対しては、値を0.5にして、 Invert Volumes をオンにすれば良い結果が得られます。
Invert Volume
ボリュームの内側の定義を反転します。
Include Partially Contained Entities
プリミティブをグループ化する時、境界オブジェクト内に最低でも1個のポイントが入っているプリミティブを含めます。 エッジをグループ化する時、境界オブジェクト内にポイントが入っている、または、境界オブジェクトと交差しているエッジを含めます。
Keep by Normal ¶
Enable
法線によるグループ化を有効にします。これは、まだ頂点グループには対応していません。
Backface from
このオブジェクト方向に向いていないプリミティブをグループ化します。
Note
法線によるグループ化とは違い、このオペレーションは、他のタブで作成したグループからBackface条件を満たすアイテムを削除します。他のタブでグループを作成しなかった場合、このオペレーションは、条件を満たすアイテムを追加します。
Non-Planar Polys
指定した許容値で非平面ポリゴンをグループ化します。
Note
非平面ポリゴンが、他のタブに関係なくグループに追加されます。
Direction
グループ化する法線方向。
Spread Angle
グループ化する法線方向の許容角度。
Include Normals Matching Opposite Direction
法線が Direction ベクトルの反対方向を基準とした Spread Angle の範囲内にあるエレメントを含めるかどうか。
Include by Edges ¶
Note
エッジのグループ化ルールに一致したポイント、プリミティブ、エッジが、他のタブに関係なく最終的なグループになります。
Enable
エッジのグループ化を有効にします。これは、まだ頂点グループには対応していません。
Min Edge Angle
法線間の角度が最低でもこの角度以上のプリミティブをグループ化します。エッジのグループ化では、エッジを共有する2つのプリミティブが、この角度条件を満たせば、そのエッジがグループに含まれます。
Max Edge Angle
法線間の角度が最大でこの角度以下のプリミティブをグループ化します。エッジのグループ化では、エッジを共有する2つのプリミティブが、この角度条件を満たせば、そのエッジがグループに含まれます。
Edge Angle Uses Angle Between Edges
エッジグループにのみ有効。このオプションをチェックすると、エッジを共有しているプリミティブの法線間の角度ではなく、エッジ間の角度に基づいて、エッジをグループ化します。
各エッジは、エッジのポイントを共有する他のエッジすべてに対して比較されます。
Min Edge Length
最低でもこの長さ以上のエッジをグループ化します。
Max Edge Length
最大でこの長さ以下のエッジをグループ化します。
Edge Depth
下記のPoint Group内のポイントを基準に、そこから指定したエッジの数だけ離れた範囲のポイントをグループ化します。
Point Group
上記の基準となるポイント。
Create Boundary Groups
サーフェス境界ポイントを含むグループを作成します。
Keep by Random Chance ¶
Enable
ランダムな確率によるグループ化を有効にします。
Global Seed
グループに包含されるエレメントの決定に使用される初期シード。
Use Seed Attribute
グループに包含されるエレメントを決定する際に、そのエレメント番号の代わりに、エレメント上の指定した整数アトリビュートを使用します。
Seed Attribute
グループに包含されるエレメントを決定する際に、そのエレメント番号の代わりに使用されるエレメント上の整数アトリビュート。 エッジの場合、その両端のポイント上のポイント番号またはアトリビュート値を組み合わせて、それを使用して各エッジのシードが決定されます。 頂点の場合、その頂点が属するポイント上のポイント番号またはアトリビュート値を使用して、各頂点のシードが決定されます。
Percent
結果のグループに包含されるエレメントのおおよその割合。 Use Seed Attribute が無効な場合、 Global Seed は Seed Attribute またはエレメント番号と組み合わせて、各エレメントのシード値が決定されます。 このシード値は、各エレメントに対して0から100までの値を見つけるのに使用され、 Percent 以下の値のエレメントがグループに包含されます。
See also |