Since | 18.0 |
デフォルトでは、PDGは、In-ProcessワークアイテムをPDGグラフクックの一部として 自動的に 実行し、さらにHOUDINI_MAX_THREADS
の値に基づいて、できるだけ多くのIn-Processワークアイテムを実行します。
このスケジューラ系ノードを使用することで、同時に実行可能なIn-Processワークアイテムの数を 手動で 制御することができます。 例えば、このノードを使用することで、同時にクックされる Invokeノード内のワークアイテムの数を制限することができます。
たいていの場合、同時に実行するIn-Processワークアイテムの数をHoudiniのスレッド数よりも 少ない 数でこのノードを使用します。
このスケジューラ系ノードの設定は、このままHOUDINI_MAX_THREADS
の値で制限されます。
例えば、Houdini自体が16スレッドを使用するように設定されていれば、このスケジューラも最大16個のワークアイテムまでしかクックすることができません。
このスケジューラのインスタンスを使ってIn-Processワークアイテムを制御したいのであれば、このスケジューラをワークアイテムが属するノードの TOP Scheduler Override として指定する必要があります。 指定しなかった場合、そのノードは、引き続きデフォルトのIn-Processスケジュールを使用します。
In-Processワークアイテムを作成するTOPノードの例を挙げると、 Invokeノード、 File Copyノード、 Python Scriptノードのパラメータ設定内の Evaluate In Process を有効にした時です。
Note
この In Process Scheduler ノードを使ってプロセス外ワークアイテムを実行することは できません 。
パラメータ ¶
Scheduler ¶
このスケジューラを使用するすべてのワークアイテムのグローバルパラメータ。
Max Work Items
このスケジューラによって同時にスケジュールを組むことができるワークアイテムの最大数を決めます。
デフォルトでは、 同時に 実行可能なワークアイテムの数は、例えばHOUDINI_MAX_THREADS
で設定されたHoudiniセッションで利用可能なスレッド数に制限されます。
Equal to CPU Count
これを選択すると、すべてのIn-ProcessワークアイテムがPDGグラフ評価の一部として自動的にスケジュールに組まれます。
Custom Count
同時に実行するIn-Processワークアイテムの数を独自の制限数で指定します。
Working Directory
ワークが中間ファイルや出力を生成する場所となる相対ディレクトリを指定します。
中間ファイルはサブディレクトリ下に配置されます。
ローカルスケジューラまたはHQueueスケジューラに関しては、通常では$HIP
を使用します。
他のスケジューラに関しては、ここには、Local Shared Root Path
やRemote Shared Root Path
の相対ディレクトリを指定してください。
そのパスは、それらのルートパスに追加されます。
Validate Outputs When Recooking
有効にすると、グラフが再クックされた時に、PDGは、スケジューラがクックしたワークアイテムの出力ファイルを検証し、それらのファイルがまだディスク上に存在しているかどうかを確認します。 出力ファイルが見つからないワークアイテムは、自動的にDirty(変更あり)となり、再度クックされます。 パラメータの変更によってワークアイテムがDirty(変更あり)となった場合、それらのキャッシュファイルも自動的に無効となります。 Validate Outputs When Recooking はデフォルトで 有効 になっています。
Check Expected Outputs on Disk
有効にすると、PDGは、スケジューラのワークアイテムがクックを終了した時に明示的に報告されなかった不要な出力(例えば、場合によって内部ロジックを処理するカスタム出力が生成してしまう出力など)を検索します。 このチェックは、スケジューラがワークアイテムをクック済みとマークした直後に行なわれ、正常に報告された必要な出力はチェックされません。 PDGは、必要な出力とは異なるファイルを検索し、それらのファイルは自動的に実際の出力ファイルとして追加されます。
Append PID
有効にすると、 Location パラメータで指定された場所にサブディレクトリが追加され、そのサブディレクトリの名前はHoudiniセッションのPID(Process Identifier:プロセス識別子)の値が付けられます。 PIDは通常では3から5桁の数字です。
これは、複数のHoudiniセッションが同時にTOPグラフをクックする時に必要です。
Custom
カスタム一時ディレクトリのフルパス。
このパラメータは、 Directory Location が Custom に設定されている場合にのみ利用可能です。
Delete Temp Dir
スケジューラに関連付けられている一時ファイルディレクトリをPDGが自動的に削除するタイミングを決めます。
Never
PDGは、その一時ファイルディレクトリを自動的に削除しません。
When Scheduler is Deleted
スケジューラが削除された時、または、Houdiniが閉じた時に、PDGは、その一時ファイルディレクトリを自動的に削除します。
When Cook Completes
クックが完了する度に、PDGは、その一時ファイルディレクトリを自動的に削除します。
Job Parms ¶
ジョブ特有のパラメータ。
Tip
Edit Parameter Interface を使ってノード毎にこれらのパラメータをオーバーライドすることができます。 詳細は、スケジューラのジョブパラメータ / プロパティを参照してください。
Single
有効にすると、スケジューラは1度に1個のワークアイテムのみを実行することができます。 Single が 無効 になっている他のノード内のワークアイテムは、並列で実行することができます。
Run on Main Thread
有効にすると、スケジューラはバックグラウンドではなくメインスレッドでワークアイテムを実行します。
そのワークアイテムが実行されている間はUIは反応しなくなりますが、これによって.hip
ファイル、ノードグラフ、UIを変更するワークアイテムを安全に実行することができます。
In-Processワークアイテムがクック中にエラーに遭遇すると、デフォルトでは Failed とマークされます。 以下のパラメータはその挙動を変更することができます。
On Task Failure
ワークアイテムが失敗した時の挙動を決めます。
Report Error
ワークアイテムは失敗し、スケジューラにエラーメッセージを出します。
Report Warning
ワークアイテムは成功し、スケジューラに警告メッセージを出します。
Retry Task
現在の Maximum Retries と Retry Count Attribute のパラメータ設定に基づいてワークアイテムが即座に試行されます。
Ignore
ワークアイテムは成功し、ノードに何もメッセージは出ません。
Maximum Retries
ワークアイテムが試行される最大回数を設定します。
このパラメータは、 On Task Failure が Retry Task に設定されている場合にのみ利用可能です。
Retry Count Attribute
有効にすると、タスクが再試行された回数が設定されたint
アトリビュートを追加します。
See also |