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概要 ¶
このスケジューラは、Tractorで管理されたファーム上のワークアイテムを実行します。
Note
Tractor Scheduler TOPはTractor2.4以降に対応しています。
PDGとTOPsで必須となっているPython3準拠のAPIがTractor2.4で導入されました。
Tractor Scheduler TOPはTractorクライアントPython APIを必要とします。
このクライアントAPIは、Pixar RenderManインストーラを使用してデフォルトオプションでインストールすることができます。
このクライアントAPIをTOPsとPDGで利用可能にするには、Houdiniを起動する前にPYTHONPATH
環境変数にこのAPIの場所を追加してください。
TractorクライアントPython API(つまりtractor
パッケージ)は、以下の場所にインストールされます:
Windows
C:\Program Files\Pixar\RenderManProServer-X.X\bin
Mac
/Applications/Pixar/RenderManProServer-X.X/bin
Linux
/opt/pixar/RenderManProServer-X.X/bin
クックモード ¶
このスケジューラは、2種類のクックモードで動作させることができます。 通常のクックモードは、TOP UIのメニューまたはボタンのどれかから Cook を選択した時に使用されます。 これは、Tractorエンジンに接続して、ワークアイテムの実行の準備が整った時にそのワークアイテムのジョブを作成します。 次に、それらのジョブがステータスを変更させて投入マシンと通信します。 つまり、ジョブを投入するHoudiniセッションは、クック中に 必ず 開いたままでなければなりません。
別のクックモードとして、 Submit Graph As Job のボタンを使用することで、TOPネットワーク全体をスタンドアローンジョブとしてクックすることができます。
このモードでは、ジョブを投入するHoudiniセッションは、TOPネットワークのクックから切り離されます。
必要に応じて.hip
ファイルがコピーされ、通常ではHython Taskは、そのTOPネットワークのデフォルトスケジューラを使ってTOPネットワークを実行します。
このモードだと、現行Houdiniセッションの更新内容も反映 されなくなります 。
このモードを使用した時のジョブの進捗をチェックしたいのであれば、Tractorウェブポータルを使用する必要があります。
ネットワーク要件 ¶
クックの一部として、メッセージキュー(MQ)ジョブが投入されます。 このジョブは、実行中のジョブから投入マシンに情報を返すために使用されます。 このため、ファームマシンは、他のファームマシンのホスト名を解決できる必要があります。
Tip
これは、/etc/hosts
(Linux / MacOS)またはC:\Windows\System32\Drivers\etc\hosts
(Windows)を編集することと同じくらい簡単です。
さらに、ファームマシン間にファイアーウォールを設定 しない ようにするか、または、 Task Callback Port パラメータを使って、使用する開放ポートを指定する必要があります。
クックが開始されると、ジョブ投入マシンは、MQジョブを実行しているファームマシンに接続するので、そのジョブ投入マシンとファームマシン間にファイアーウォールを設定しないようにするか、または、 Relay Port パラメータを使って開放ポートを指定する必要があります。
Enable Server
有効にすると、ファーム上でクックするTOPジョブ用のデータレイヤーサーバーが有効になります。 これによって、PilotPDGまたは他のWebSocketクライアントは、クック中のジョブにリモートで接続して、PDGの状態を閲覧することができます。
Server Port
データレイヤーサーバーに使用するサーバーポートを決めます。
このパラメータは、 Enable Server が 有効 な時にのみ利用可能です。
Automatic
データレイヤーサーバーに使用するTCPの空きポートがこのノードによって選択されます。
Custom
データレイヤーサーバーに使用するTCPのカスタムポートをユーザ側で指定します。
これは、ファームマシンと監視マシン間にファイアーウォールが挟まれている時に役立ちます。
Auto Connect
有効にすると、このスケジューラはジョブが開始した時にコマンドを送信してリモートビジュアライザの作成を試みます。 成功すると、リモートグラフが作成され、ジョブを実行中のサーバーに自動的に接続します。 ジョブを投入するクライアントがそのジョブを実行するサーバー側で 必ず見えていないと 、接続が失敗します。
このパラメータは、 Enable Server が 有効 な時にのみ利用可能です。
When Finished
TOP Cookが終了した時の挙動を決めます。 これは、グラフのクックが完了した後にData Layerビューアを使用してユーザがデータを検査できるようにTOP Cookジョブの実行を続けるようにすることができます。 例えば、 When Finished を使用すると、ジョブ全体を再起動せずに失敗したワークアイテムを再試行することができます。
Terminate
ジョブを通常通りに終了します。
Keep Open If Error
エラーが検知された場合にのみジョブの実行を続けます。そのジョブを手動でKillする必要があります。
Keep Open
ジョブの実行を続けます。そのジョブを手動でKillする必要があります。
Block on Failed Work Items
有効にすると、スケジューラ上で失敗したワークアイテムが存在すれば、クックの完了がブロックされ、PDGグラフのクックを終了できなくなります。 これによって、手動で失敗したワークアイテムを再試行することができます。 スケジューラのクックが失敗したワークアイテムによってブロックされると、ESCキーを押したり、TOP Tasksバーの Cancel Current cook ボタンをクリックしたり、キャンセルAPIメソッドを使用することで、そのスケジューラのクックを キャンセル することができます。
Auto retry downstream tasks
有効にすると、親タスクを手動で再試行した場合に、その子タスクも再試行されるようになります。 このパラメータは、 Block on Failed Work Items が 有効 な時にのみ利用可能です。
Hython
Houdiniジョブに使用されるHoudini Pythonインタープリタ(hython)を決めます。
PDG_HYTHON
トークンを使ってコマンド内にこのhythonを指定することもできます。
Default
Houdiniに同梱されているデフォルトのhythonインタープリタを使用します。
Custom
Hython Executable パラメータで指定された実行可能ファイルパスを使用します。
Hython Executable
このパラメータは、 Hython が Custom に設定されている時にのみ利用可能です。
Houdiniジョブに使用されるhython実行可能ファイルのフルパス。
Load Item Data From
このスケジューラで処理されるジョブがワークアイテムのアトリビュートとデータを読み込む方法を決めます。
Temporary JSON File
スケジューラは、ワークアイテム毎に.json
ファイルをPDG一時ファイルディレクトリに書き出します。
このオプションは、デフォルトで有効になっています。
RPC Message
スケジューラが実行するワークアイテムは、RPC経由でアトリビュートとデータを要求します。 このスケジューラがファームスケジューラの場合でも、ファーム上で実行されるジョブスクリプトは、Out-of-Processワークアイテムオブジェクトを作成する時にサブミッターからアイテムデータを要求します。
このパラメータオプションは、データファイルをディスクに書き出す必要性がないので、ローカルマシンとリモートマシンがファイルシステムを 共有しない 時に役立ちます。
Delete Temp Dir
スケジューラに関連付けられている一時ファイルディレクトリをPDGが自動的に削除するタイミングを決めます。
Never
PDGは、その一時ファイルディレクトリを自動的に削除しません。
When Scheduler is Deleted
スケジューラが削除された時、または、Houdiniが閉じた時に、PDGは、その一時ファイルディレクトリを自動的に削除します。
When Cook Completes
クックが完了する度に、PDGは、その一時ファイルディレクトリを自動的に削除します。
Compress Work Item Data
有効にすると、PDGはワークアイテムの.json
ファイルをディスクに書き出す時にそれらのファイルを圧縮します。
このパラメータは、 Load Item Data From が Temporary JSON File に設定されている時にのみ利用可能です。
Ignore RPC Errors
RPCエラーが起きた時にプロセス外ジョブを失敗させるかどうかを決めます。
Never
RPC接続エラーが起きるとワークアイテムが失敗します。
When Cooking Batches
バッチワークアイテムではRPC接続エラーは無視されます。 バッチワークアイテムは通常ではフレーム単位でRPCをPDGに戻して出力ファイルをレポートし、サブアイテムの状態について通信を交わします。 このオプションは、ジョブ投入元のHoudiniセッションがクラッシュしたり応答なしになった場合に、長時間実行中のシミュレーションがファーム上でKillされないようにします。
Always
RPC接続エラーが起きてもワークアイテムが失敗することはありません。 ワークアイテムがスケジューラと通信できない場合、そのワークアイテムは出力ファイル、アトリビュート、クック状態をPDGグラフにレポートできなくなることに注意してください。
Max RPC Errors
プロセス外ジョブでRPCが無効になるまでに許容されるRPC失敗の最大回数。
Connection Timeout
プロセス外ジョブがメインPDGグラフにRPC接続をする時に、その接続が失敗したとみなされるまでの待機秒数。
Connection Retries
プロセス外ジョブが失敗したRPCコールを再試行する回数。
Retry Backoff
Connection Retries が0より大きい時、このパラメータは、連続する再試行の間隔の時間を決めます。
Batch Poll Rate
最初の作業フレームの準備が出来た時にクックされるようにバッチが構成されている場合に、プロセス外バッチワークアイテムが依存関係ステータスの更新をメインのHoudiniセッションから照会する速さを決めます。 これは、他のタイプのバッチワークアイテムには何の影響もありません。
Release Job Slot When Polling
バッチが依存関係の更新を照会している時にスケジューラがアクティブワーカーの数を減らすかどうかを決めます。
認証 ¶
Tractorにワークを投入するアーティストは、ログイン情報をPDGに渡す必要があります。 $TRACTOR_USERと$TRACTOR_PASSWORDの環境変数が存在すれば、Tractor APIはそれらの環境変数を使って認証を行ないます。 Job Owner パラメータはジョブの所有者を設定します。 しかし、$PDG_TRACTOR_USER環境変数が存在すれば、その所有者はその環境変数で上書きされます。 Submit Graph As Job ワークフローを使用する際にPDGは実際にTOP Cookジョブを実行するブレードからTractor APIにログインする必要があるので、この環境変数が役立ちます。 その場合には、Tractorクライアント環境で$PDG_TRACTOR_USERを設定してください。 Tractor Password パラメータは、暗号化されないので、デバッグする時にのみ使用し、HIPファイルには決して保存しないでください。
TOP Attributes ¶
|
integer |
スケジューラがワークアイテムをTractorに投入する時、TractorのJob IDとTask IDを追跡できるように、このアトリビュートをそのワークアイテムに追加します。
1番目のエレメントがJob |
パラメータ ¶
Schedulers ¶
以下のパラメータは、このスケジューラを使ったすべてのワークアイテムのグローバルパラメータです。
Tractor Server
Tractorサーバーのアドレスを指定します。
Port
Tractorサーバーのポート番号を指定します。
Tractor User
Tractorサーバーログインのユーザ名を指定します。
このユーザには、ジョブの投入とそのジョブステータスの照会をする権限がなければなりません。
これは$PDG_TRACTOR_USER
を使ってオーバーライドすることができます。
Tractor Password
Tractorサーバーログインのパスワードを指定します。
これは便宜的にあるだけです。 HIPファイルが保存された時に、そのパスワードは暗号化されずにHIPファイルと一緒に保存されます。
別の方法として、Houdini環境変数の$TRACTOR_PASSWORD
を設定した方が良いです。
詳細は、環境変数の設定方法を参照してください。
Limit Jobs
有効にすると、スケジューラから同時に投入可能なジョブの最大数が設定されます。
TractorやHQueueなどのファームスケジューラの場合、このパラメータを使用して、レンダーファーム自体に投入されるジョブの最大数を制限することができます。 このパラメータを設定することで、特にPDGグラフに膨大な数の小さいタスクが含まれている時にレンダーファームの負荷を制限するのに役立ちます。
Block on Failed Work Items
有効にすると、スケジューラ上で失敗したワークアイテムが存在すれば、クックの完了がブロックされ、PDGグラフのクックを終了できなくなります。 これによって、手動で失敗したワークアイテムを再試行することができます。 スケジューラのクックが失敗したワークアイテムによってブロックされると、ESCキーを押したり、TOP Tasksバーの Cancel Current cook ボタンをクリックしたり、キャンセルAPIメソッドを使用することで、そのスケジューラのクックを キャンセル することができます。
Working Directory
ワークが中間ファイルや出力を生成する場所となる相対ディレクトリを指定します。
中間ファイルはサブディレクトリ下に配置されます。
ローカルスケジューラまたはHQueueスケジューラに関しては、通常では$HIP
を使用します。
他のスケジューラに関しては、ここには、Local Shared Root Path
やRemote Shared Root Path
の相対ディレクトリを指定してください。
そのパスは、それらのルートパスに追加されます。
Load Item Data From
このスケジューラで処理されるジョブがワークアイテムのアトリビュートとデータを読み込む方法を決めます。
Temporary JSON File
スケジューラは、ワークアイテム毎に.json
ファイルをPDG一時ファイルディレクトリに書き出します。
このオプションは、デフォルトで有効になっています。
RPC Message
スケジューラが実行するワークアイテムは、RPC経由でアトリビュートとデータを要求します。 このスケジューラがファームスケジューラの場合でも、ファーム上で実行されるジョブスクリプトは、Out-of-Processワークアイテムオブジェクトを作成する時にサブミッターからアイテムデータを要求します。
このパラメータオプションは、データファイルをディスクに書き出す必要性がないので、ローカルマシンとリモートマシンがファイルシステムを 共有しない 時に役立ちます。
Compress Work Item Data
有効にすると、PDGはワークアイテムの.json
ファイルをディスクに書き出す時にそれらのファイルを圧縮します。
このパラメータは、 Load Item Data From が Temporary JSON File に設定されている時にのみ利用可能です。
Python Executable
ファームマシン上のPython実行ファイルのフルパスを指定します。 これは、PDGワークアイテムのジョブラッパースクリプトを実行する際に使用されます。
Hython
Houdiniジョブに使用されるHoudini Pythonインタープリタ(hython)を決めます。
PDG_HYTHON
トークンを使ってコマンド内にこのhythonを指定することもできます。
Default
Houdiniに同梱されているデフォルトのhythonインタープリタを使用します。
Custom
Hython Executable パラメータで指定された実行可能ファイルパスを使用します。
Hython Executable
このパラメータは、 Hython が Custom に設定されている時にのみ利用可能です。
Houdiniジョブに使用されるhython実行可能ファイルのフルパス。
Path Mapping
Global
PDG Path Mapが存在すれば、それがファイルパスに適用されます。
None
PDG_DIR
トークンを使ってパスを非ローカル化します。
Path Map Zone
有効にすると、このスケジューラで実行されるすべてのジョブに適用する独自マップゾーンを指定します。
無効な時、そのローカルプラットフォームはLINUX
、MAC
、WIN
のどれかです。
Validate Outputs When Recooking
有効にすると、グラフが再クックされた時に、PDGは、スケジューラがクックしたワークアイテムの出力ファイルを検証し、それらのファイルがまだディスク上に存在しているかどうかを確認します。 出力ファイルが見つからないワークアイテムは、自動的にDirty(変更あり)となり、再度クックされます。 パラメータの変更によってワークアイテムがDirty(変更あり)となった場合、それらのキャッシュファイルも自動的に無効となります。 Validate Outputs When Recooking はデフォルトで 有効 になっています。
Check Expected Outputs on Disk
有効にすると、PDGは、スケジューラのワークアイテムがクックを終了した時に明示的に報告されなかった不要な出力(例えば、場合によって内部ロジックを処理するカスタム出力が生成してしまう出力など)を検索します。 このチェックは、スケジューラがワークアイテムをクック済みとマークした直後に行なわれ、正常に報告された必要な出力はチェックされません。 PDGは、必要な出力とは異なるファイルを検索し、それらのファイルは自動的に実際の出力ファイルとして追加されます。
NFS
NFSゾーン内のファームマシンのHoudiniインストールディレクトリのパスを指定します。
UNC (Windows)
UNCゾーン内のファームマシンのHoudiniインストールディレクトリのパスを指定します。
Append PID
有効にすると、 Location パラメータで指定した場所にサブディレクトリを追加します。このサブディレクトリ名はHoudiniセッションのPID(プロセス識別子)の値です。 この値は典型的には3から5桁の数値です。
これは、複数のHoudiniセッションが同時にTOPグラフをクックする場合に必要になります。
Custom
カスタム一時ディレクトリのフルパス。 これは、ジョブを実行するすべてのブレードからアクセスできる必要があります。
Delete Temp Dir
スケジューラに関連付けられている一時ファイルディレクトリをPDGが自動的に削除するタイミングを決めます。
Never
PDGは、その一時ファイルディレクトリを自動的に削除しません。
When Scheduler is Deleted
スケジューラが削除された時、または、Houdiniが閉じた時に、PDGは、その一時ファイルディレクトリを自動的に削除します。
When Cook Completes
クックが完了する度に、PDGは、その一時ファイルディレクトリを自動的に削除します。
Job Spec ¶
Job Owner
ジョブの所有者のユーザ名を指定します。
Job Title
投入されたクックのトップレベルのジョブのタイトルを指定します。
Job Priority
クックジョブの優先度を指定します。
Tier
有効なサイトワイドのTierのリストを指定します。各Tierは特定のグローバルジョブ優先度とスケジューリング規則を表します。
Projects
このジョブのプロジェクト所属の名前を指定します。
Max Active Tasks
有効にすると、PDGクックジョブが並列で実行できるタスクの最大数を設定することができます。
After Jobs
ジョブの処理を開始できるように完了している必要があるジョブを指定します。 単一ジョブIDを指定したり、スペース区切りのリストで複数のジョブIDを指定することもできます。 一度スプールされると、このパラメータの設定で、指定されたジョブが完了するまでジョブの処理の開始を遅らせます。
Verbose Logging
有効にすると、バインドされているスケジューラからの詳細なメッセージがコンソールにプリントされます。
Use Session File
有効にすると、Tractor APIは1つのHoudiniセッション内でローカルユーザを何回も認証する必要がないように一時ファイルを生成します。
このファイルは$TEMP/.pdgtractor.{user}.{host}.session
として生成されます。
Submit As Job ¶
Submit
TOP Network全体をスタンドアローンジョブとしてクックし、投入されたジョブのステータスURIを表示します。
デフォルトでは、投入されたジョブはTractorログインを使用し、$PDG_TRACTOR_USER
と$TRACTOR_PASSWORD
のジョブ環境変数を設定します。
それらの環境変数が存在しなかった場合、 Tractor User と Tractor Password のパラメータ値が使用されます。
Job Title
投入するジョブのタイトルを指定します。
Output Node
有効な時、クックするノードのパスを指定します。 ノードを指定しなかった場合、このスケジューラを含んだネットワーク内のディスプレイノードが代わりにクックされます。
Job Service Keys
ファーム上のTOPグラフを実行するジョブのTractor Service Key表現を指定します。
TOPグラフの実行には別でタスクが必要になるものの、メモリやCPUを あまり消費しない ので、これには非力なスロットを使用すると良いでしょう。
Enable Server
有効にすると、ファーム上でクックするTOPジョブ用のデータレイヤーサーバーが有効になります。 これによって、PilotPDGまたは他のWebSocketクライアントは、クック中のジョブにリモートで接続して、PDGの状態を閲覧することができます。
Server Port
データレイヤーサーバーに使用するサーバーポートを決めます。
このパラメータは、 Enable Server が 有効 な時にのみ利用可能です。
Automatic
データレイヤーサーバーに使用するTCPの空きポートがこのノードによって選択されます。
Custom
データレイヤーサーバーに使用するTCPのカスタムポートをユーザ側で指定します。
これは、ファームマシンと監視マシン間にファイアーウォールが挟まれている時に役立ちます。
Auto Connect
有効にすると、このスケジューラはジョブが開始した時にコマンドを送信してリモートビジュアライザの作成を試みます。 成功すると、リモートグラフが作成され、ジョブを実行中のサーバーに自動的に接続します。 ジョブを投入するクライアントがそのジョブを実行するサーバー側で 必ず見えていないと 、接続が失敗します。
このパラメータは、 Enable Server が 有効 な時にのみ利用可能です。
When Finished
TOP Cookが終了した時の挙動を決めます。 これは、グラフのクックが完了した後にData Layerビューアを使用してユーザがデータを検査できるようにTOP Cookジョブの実行を続けるようにすることができます。 例えば、 When Finished を使用すると、ジョブ全体を再起動せずに失敗したワークアイテムを再試行することができます。
Terminate
ジョブを通常通りに終了します。
Keep Open If Error
エラーが検知された場合にのみジョブの実行を続けます。そのジョブを手動でKillする必要があります。
Keep Open
ジョブの実行を続けます。そのジョブを手動でKillする必要があります。
Message Queue ¶
Service Keys
Message Queue Serverを実行するタスクのTractor Service Key表現を指定します。
Message Queueの実行には別でタスクが必要になるものの、メモリやCPUを あまり消費しない ので、これには非力なスロットを使用すると良いでしょう。
Submit Graph As Job でTOPグラフをクックする場合、Message Queueタスクは生成されないことに注意してください。
Task Callback Port
有効にすると、Message Queue ServerのJobコールバックAPIで使用するTCP Portを設定することができます。 このポートはファームクライアント間でアクセスできなければなりません。
Relay Port
有効にすると、PDGとMessage Queue Commandを実行しているクライアントとの間のMessage Queue Server接続で使用するTCP Portを設定することができます。 このポートは、PDG/ユーザマシンからファームクライアントに到達できなければなりません。
RPC Server ¶
プロセス外ジョブからスケジューラインスタンスへのRPC接続の挙動を設定するパラメータ。
Ignore RPC Errors
RPCエラーが起きた時にプロセス外ジョブを失敗させるかどうかを決めます。
Never
RPC接続エラーが起きるとワークアイテムが失敗します。
When Cooking Batches
バッチワークアイテムではRPC接続エラーは無視されます。 バッチワークアイテムは通常ではフレーム単位でRPCをPDGに戻して出力ファイルをレポートし、サブアイテムの状態について通信を交わします。 このオプションは、ジョブ投入元のHoudiniセッションがクラッシュしたり応答なしになった場合に、長時間実行中のシミュレーションがファーム上でKillされないようにします。
Always
RPC接続エラーが起きてもワークアイテムが失敗することはありません。 ワークアイテムがスケジューラと通信できない場合、そのワークアイテムは出力ファイル、アトリビュート、クック状態をPDGグラフにレポートできなくなることに注意してください。
Max RPC Errors
プロセス外ジョブでRPCが無効になるまでに許容されるRPC失敗の最大回数。
Connection Timeout
プロセス外ジョブがメインPDGグラフにRPC接続をする時に、その接続が失敗したとみなされるまでの待機秒数。
Connection Retries
プロセス外ジョブが失敗したRPCコールを再試行する回数。
Retry Backoff
Connection Retries が0より大きい時、このパラメータは、連続する再試行の間隔の時間を決めます。
Batch Poll Rate
最初の作業フレームの準備が出来た時にクックされるようにバッチが構成されている場合に、プロセス外バッチワークアイテムが依存関係ステータスの更新をメインのHoudiniセッションから照会する速さを決めます。 これは、他のタイプのバッチワークアイテムには何の影響もありません。
Release Job Slot When Polling
バッチが依存関係の更新を照会している時にスケジューラがアクティブワーカーの数を減らすかどうかを決めます。
Job Parms ¶
以下のジョブ特有のパラメータは、投入されたすべてのジョブに影響を与えますが、各ノードによって上書きすることができます。 Scheduler Job Parms / Propertiesを参照してください。
Service Key Expression
ジョブサービスキーエクスプレッションを指定します。これは、このジョブの実行に対応しているブレードのタイプを指定する際に使用されます。
At Least Slots
このコマンドを実行するためにTractorブレードで必須の最低限の空きスロット数を設定します。
At Most Slots
有効な場合、このコマンドを実行する時に使用する最大の空きスロット数。 明示的に設定しない限りは、これが Houdini Max Threads のデフォルト値として使用されます。
Houdini Max Threads
有効にすると、HOUDINI_MAXTHREADS
環境変数に値を設定することができます。
デフォルトのHOUDINI_MAXTHREADS
は、 At Most Slots が有効になっていればその値が設定されます。
デフォルトの0は、利用可能なプロセッサすべてを使用することを意味します。
プラスの値は、利用可能なスレッド数を制限します。 1の値は、完全にマルチスレッド処理を無効にします(1スレッドのみに制限)。 プラスの値は、利用可能なCPUコア数で制限されます。
マイナスの値を指定すると、最大プロセッサ数からその値が引かれて、スレッド数が決定されます。 例えば、-1の値は全CPUコア数から1を引いたCPUコア数が使用されます。
Env Keys
Bladeプロファイルで定義された環境キーをスペースで区切ったリストを指定します。
Task Title
カスタムのTask Name接頭辞を指定します。 デフォルトでは、呼応するワークアイテム名が使用されます。 この名前の接尾辞は、PDGが簿記するのに内部的に使用する値です。
Maximum Run Time
タスクの最大時間制限(秒)を指定します。 最大時間制限を超えて実行されたタスクはKillされます。 デフォルト値の0は無制限を意味します。
Post Success Wait
成功したジョブを終了させる前に待機する秒数を指定します。 これは、PDGが依存関係のある高い優先度のジョブをスプールする前にTractorが即座にブレードへの再割り当てをしないようにします。
Metadata
タスク定義に追加する任意の文字列を指定します。
Preview Launch
Tractor UIから外部アプリケーションを実行する起動エクスプレッションを指定します。 これによって、外部アプリケーションを使用して、進行中のクックの結果を確認することができます。
Tip
TOPsは独自の内部ビューアレジストリを持っています。
Handle By
コマンドが失敗した(ゼロ以外のExitコードを返した)時の挙動をカスタマイズします。
Reporting Error
ワークアイテムが失敗します。
Reporting Warning
ワークアイテムが成功し、警告がノードに追加されます。
Retrying Task
Retries の回数だけTractorによってワークアイテムを再試行します。
Ignoring Exit Code
ワークアイテムが成功します。
Handle All Non Zero
無効にすると、特定のexitコードを指定することができます。
Exit Code
Handle By を使って制御したいexitコードを指定します。 ゼロ以外のすべてのexitコードは、通常では失敗として扱われます。
このパラメータは、 Handle All Non Zero が無効になっている時にのみ利用可能です。
Retries
コマンドが失敗した時にそのジョブを再試行する回数。
このパラメータは、 Handle By が Retrying Task に設定されている場合にのみ利用可能です。
Inherit Local Environment
有効にすると、PDGの現行セッション内の環境変数がジョブの環境変数にコピーされます。
Unset Variables
タスク環境でUnsetしたい環境変数をスペースで区切ったリスト。
Environment Variables
各タスクのカスタムキー値環境変数を追加することができるマルチパラメータ。
Pre Shell
コマンド実行前に実行/ソース化したいシェルスクリプトを指定します。
Post Shell
コマンド実行後に実行/ソース化したいシェルスクリプトを指定します。
Pre Python
コマンドプロセスを分岐させる前にラッパースクリプトで実行したいPythonスクリプトを指定します。
Post Python
コマンドプロセスが抜けた後にラッパースクリプトで実行したいPythonスクリプトを指定します。
See also |