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概要 ¶
Gas Axis Forceノードは、指定した線分周りに力を加えます。 このフォースはVelocityを表現したベクトルフィールドに適用することができ、そのVelocityを以下の挙動にさせることができます:
-
軸に近づいたりと遠ざかります( Suction(吸引) コンポーネント)
-
線分に沿って移動します( Axis(軸) コンポーネント)
-
軸を基準に回転します( Orbit(周回) コンポーネント)
Note
Axis フォースと Orbit フォースは、Velocityベクトルを直接修正するのに対して、 Suction フォースは、バインドされている Divergence Field に対して動作します。 これは、後のPressure Projection系DOP(Gas Project Non Divergent Multigridなど)に任せて吸引エフェクトが具体化されます。 流体ソルバは内部にPressure Projection系ノードを持っているので、このGas Axis Forceマイクロソルバは、流体シミュレーションに適しています。
Axis フォースと Orbit フォースは、線分を軸としたチューブ状の領域に適用されます。 このチューブ状の領域内では、 速度 と 強度 の値がフォース別に規定されています。 このGas Axis Force DOPは、 速度 に基づいてVelocityフィールドをゴールベクトルの方へ向かわせようとし、 強度 はフォースがこのゴールを達成させるのに作用する強さを決めます。
パラメータ ¶
Start Point
線分の始点。この線分がフォースの軸となります。
End Point
線分の終点。この線分がフォースの軸となります。
Influence Distance
フォースは、線分を軸としたチューブ状の領域に適用されます。 このパラメータは、このチューブの半径を制御します。 この値を上げると、このフォースのアクティブな領域が広がります。
Global Strength
このフォースのグローバル強度乗数。 Suction 、 Axis 、 Orbit コンポーネントは、この強度の影響を受けます。 このパラメータを上げると、このノードの効果が全体的に増幅します。
Apply as
Axis フォースや Orbit フォースをVelocityフィールドに適用する方法を制御します。
Directional Drag は、入力のVelocityベクトルを、軸方向と周回方向を向いた成分に分割してから、
それらの部分を個別に修正します。
フォースのどれかの強度が0
の場合、このモードは、各Velocity成分をそのままにします(これは、線分を示すVelocityベクトルの部分を含みます)。
Full Drag は、まず最初に完全なゴールVelocityを構築してから、入力ベクトルをそのゴールの方へ向かわせます。
このモードは、POPsで言うtargetv
アトリビュートとairresist
アトリビュートを適用することと同様です。
Force に設定すると、ゴールVelocityは代わりに加算フォースのような挙動をします。
つまり、ゴールVelocityは、適応可能な強度で乗算されてから、タイムステップでスケールされて、目的のフィールドに加算されます。
Note
Directional Drag と Full Drag は、アクティブなチューブ状の領域内にゴールVelocityフィールドを定義してから、入力Velocity値をこのゴールの方へ向かわせます。 これらのモードは安定的で、ゴールを超過しません。 Force モードは、Velocityフィールドを加算し続けるので、そのまま放置すると非常に高速な速度に上昇してしまいます。
Suction Force ¶
Strength
線分の方へ引き寄せる吸引力の強度。 プラスの値は軸の方へ引き寄せるのに対して、マイナスの値は(軸から)外側へ吹き飛ばします。
このパラメータを0
に設定すると、吸引力が無効になります。
Note
Suction フォースは、 Velocity Field に直接関与しない代わりに、 Divergence Field に適用されます。 これは、後のPressure Projection系DOPに任せてDivergence値をVelocityフィールドに転送します。 流体ソルバ(Pyro Solver (Sparse)など)には、この工程を処理するPressure Projectionルーチンを内部に持っています。
Warning
Sparse煙シミュレーションで作業した場合、そのシミュレーションのアクティブな
領域内に存在する線分の部分のみが吸引力を生成します。
Pump Thickness
線分を軸としたチューブの太さを指定します。この領域にDivergence値が設定されます。 この値は、ギザギザを回避するためにシミュレーションフィールドのボクセルサイズよりも大きくしてください。 このパラメータを上げると、吸引力の強度も強くなります。
Suction Along Axis
線分に沿って誘導されるDivergence(または吸引力)の量を変化させることができます。
このランプの左端と右端は、 Start Point と End Point に呼応し、縦軸の値の範囲は0
から Strength までです。
Axis Force ¶
Speed ¶
Speed Range
線分の方向のゴール速度の範囲。Negative マイナスの速度は、ゴールVelocityが反対方向( End Point から Start Point の方)を向くように伝えます。
Speed Along Axis
線分に沿ってゴールの軸速度を可変させることができます。 このランプの左端と右端は、 Start Point and End Point に呼応し、縦軸の値の範囲は、指定した Speed Range です。
Strength ¶
Strength
線分の方向の動きを生成する軸フォースの強度。 これをDrag(抵抗)として適用した場合、このパラメータの値が大きいほど、入力Velocityはもっとゴールに近く整列するようになります。 これをフォースとして適用した場合、このパラメータの値が大きいほど、追加フォースの強さが増します。
このパラメータを0
に設定すると、軸フォースが無効になります。
Note
チューブ状の領域内のフォースの最終強度は、 Strength Along Axis ランプと Strength Away from Axis ランプからの2つの値に Strength を乗算したものです。
Strength Along Axis
線分に沿って軸フォースの強度を可変させることができます。
このランプの左端と右端は、それぞれ Start Point と End Point に呼応しています。
縦軸の値の範囲は0
から1
で、このランプから評価された値は、 Strength の乗数として作用します。
Strength Away from Axis
線分までの距離に基づいて軸フォースの強度を可変させることができます。
このランプの左端は、アクティブなチューブ領域の中心(軸までの距離が0
)を意味し、右端は外側エッジ( Influence Distance 分だけ離れた距離)に呼応します。
縦軸の値の範囲は、0
から1
で、このランプから評価された値は、 Strength の乗数として作用します。
Orbit Force ¶
Speed ¶
Speed Range
線分を周回するゴール速度の範囲。 Start Point から End Point に向かった軸でいうと、プラスの速度は、その軸の右ねじの回転方向に相当します。 マイナスの速度は、反対方向の回転を生成します。
Speed Falloff
周回速度と周回距離の関係を制御します。 Constant に設定すると、周回速度は周回距離と関係しなくなります。 Scale by Distance モードでは、周回速度は周回距離に直接比例します(回転する剛体と同様になります)。 Scale by Inverse Distance を選択すると、線分上で周回が最も高速になり、アクティブなチューブ状の中心軸から離れるほど周回が遅くなります。
Speed Along Axis
線分に沿ってゴールの周回速度を可変させることができます。 このランプの左端と右端は、それぞれ Start Point と End Point に呼応していて、このランプの縦軸の値の範囲は、指定した Speed Range です。
Strength ¶
Strength
線分を軸とした回転の動きを生成する周回フォースの強度。 これをDrag(抵抗)として適用した場合、このパラメータの値が大きいほど、入力Velocityはもっとゴールに近く整列するようになります。 これをフォースとして適用した場合、このパラメータの値が大きいほど、追加フォースの強さが増します。
このパラメータを0
に設定すると、周回フォースが無効になります。
Note
チューブ状の領域内のフォースの最終強度は、 Strength Along Axis ランプと Strength Away from Axis ランプからの2つの値に Strength を乗算したものです。
Strength Along Axis
線分に沿って周回フォースの強度を可変させることができます。
このランプの左端と右端は、それぞれ Start Point と End Point に呼応しています。
縦軸の値の範囲は0
から1
で、このランプから評価された値は、 Strength の乗数として作用します。
Strength Away from Axis
線分までの距離に基づいて周回フォースの強度を可変させることができます。
このランプの左端は、アクティブなチューブ領域の中心(軸までの距離が0
)を意味し、右端は外側エッジ( Influence Distance 分だけ離れた距離)に呼応します。
縦軸の値の範囲は、0
から1
で、このランプから評価された値は、 Strength の乗数として作用します。
Strength Mask ¶
Use Mask Field to Attenuate Strength
このチェックボックスを有効にすると、適用されるフォースの強度が Mask Field の内容でスケールされます。
このフィールドの値は、0-1
範囲にリマップされ、 Global Strength の乗数として適用されます。
Mask Range
Mask Field の値は、この範囲から0-1
にリマップされます。
Remap the Mask Field
このチェックボックスを有効にすると、( Mask Range から)リマップされたマスク値が Mask Ramp を介して追加的に渡されます。
Mask Ramp
このランプの縦軸は、強度修正値で、横軸は、リマップされたマスク値です。
Bindings ¶
Velocity Field
Velocityフィールドの名前。 AxisフォースとOrbitフォースは、このフィールドのVelocityに直接適用されます。
Stencil Field
このノードの計算の実行先でステンシルとして使用するスカラーフィールド。 ステンシル値が完全に0.5を超えたボクセルにこのオペレーションが適用され、他のボクセルは未変更のままになります。
Note
Stencil Fieldを指定しなかった場合や存在しなかった場合、このオペレーションはどこにでも実行されます。
Divergence Field
流体のゴールDivergenceフィールドの名前。 Suctionフォースがこのフィールドに影響を与えます。
Note
Suctionフォースは、後のPressure Projection系DOPに任せてDivergenceに基づいてVelocityを修正します。 流体ソルバ(Pyro Solver (Sparse)など)には、この工程を処理するPressure Projectionルーチンを内部に持っています。
Mask Field
マスクフィールドの名前。 Use Mask Field to Attenuate Strength を有効にすると、このフィールドの値は、適用されるフォースの強度に影響を与えます。
Advanced ¶
Use OpenCL
OpenCLデバイスを使用して計算を高速化します。