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Gas OpenCL Merge VDBノードは、VDBデータをDOPフィールドに取り込みます。 この機能は、Volume Source DOP( Source Type が Individual Volumes に設定されている時)やVolume Instance Source DOP( Source Type が Packed Sets に設定されている時)のボリュームソーシング機能に非常に似ています。 主な違いは、Gas OpenCL Merge VDBノードはNanoVDBを活用してOpenCLでマージ操作を実行できることです。
Note
オブジェクトに位置データが追加されていれば、このDOPはその移動を評価します。
Note
このノードは、アクティブ領域内のソースのみを適用します。 これは、Volume Source DOPの Clamped パラメータを有効にすることと同じです。
パラメータ ¶
Source Type
このDOPのオペレーションのモードを制御します。
Individual Volumes
このモードでは、 指定した Operations を使用して、 Geometry から個々のVDBをマージします。
Packed Sets
このモードでは、 Instance Geometry 内のインスタンスポイントを使用して、 Geometry からパックソースセットがインスタンス化されソーシングされます。 ソーシングルールはインスタンスポイント上に存在している必要があるので、このモードでは Operations は非表示になります。 Pyro Spawn SourcesノードとPyro Source Instanceノードを使用することで、これらのインスタンスポイントを簡単に生成することができます。
Geometry
ソースVDBsを含んだシミュレーションオブジェクト上のジオメトリデータの名前。
Source Name Suffix
この文字列が各 Volume の最後に追加されて、ソースVDBの実質的な名前が構築されます。
Instance Geometry
Source Type が Individual Volumes に設定されていて、且つ、これを有効にすると、
指定したジオメトリデータのすべてのポイントにすべてのソースVDBがインスタンス化されます。
インスタンスジオメトリ上のP
(ポジション)、orient
(向きを決める単位クォータニオン)、pivot
(回転基準のピボット位置)のPointアトリビュートが各インスタンスの配置に影響を与えます。
Source Type が Packed Sets に設定されている場合、このジオメトリには必ずパックセット用のインスタンスポイントを含めてください。
上記に挙げた配置用アトリビュートに加えて、各インスタンスポイントには、ソースセットを識別するためのname
アトリビュート、マージオペレーションの情報を含んだsource_rules
辞書配列アトリビュートがなければなりません。
オプションのframe_offset
アトリビュートは、各パックソースセット内でのフレームオフセットを伝えます。
Position
ソースVDBsをこのベクトル分だけ空間的にオフセットした後に、ターゲットフィールドとマージします。
Operations
実行するボリュームマージオペレーションの数。 これらのオペレーションは、 Source Type が Individual Volumes に設定されている場合にのみ利用可能です。 Source Type が Packed Sets に設定されている場合、代わりにマージオペレーションはインスタンスポイントのPointアトリビュートから読み込まれます。
Rank
ターゲットフィールドのランク。
Volume
マージするVDBのベース名。 この文字列と Source Name Suffix を組み合わせて、ソースVDBのフルネームが構築されます。
Weight
Operation が Blend に設定されている場合、 Volume のウェイトを含んだVDBのベース名。 この文字列と Source Name Suffix を組み合わせて、ウェイトVDBのフルネームが構築されます。
Field
修正されるDOPフィールド。
Weight
ターゲットフィールド用ウェイトフィールドの名前。 Operation が Blend に設定されている場合にのみ適用可能です。
Operation
マージオペレーション。
Copy
ターゲット Field の値がソース Volume の値で上書きされます。
Add
結果は、 Field と Volume の値の合計になります。
Subtract
結果は、 Field と Volume の値の差になります。 オプションの Avoid Negatives を有効にすることで、マイナス値をゼロにクランプすることができます。
Multiply
結果は、 Field と Volume の値の積になります。
Divide
Field の値が Volume のそれに呼応する値で除算されます。
Maximum
結果は、 Field と Volume の大きい方の値になります。 ベクトルフィールドに関しては、 Use Vector Length を有効にすることで、ベクトル長で比較を行なうことができます。
Minimum
結果は、 Field と Volume の小さい方の値になります。 ベクトルフィールドに関しては、 Use Vector Length を有効にすることで、ベクトル長で比較を行なうことができます。
Average
結果は、 Field と Volume の値の平均です。
Pull
Acceleration Strength 、 Deceleration Strength 、 Direction Strength の設定に応じて、 Field の値が Source Volume のそれに呼応する値の方へ偏ります。
Blend
Field に格納される結果は、(s * v + d * w) / (v + w)
です。
s
、v
、d
、w
は、それぞれソースフィールド、ソースウェイト、ターゲットフィールド、ターゲットウェイトの値を意味します。
さらに、ソースウェイトの値がターゲットウェイトフィールドに加算されます。
None
Field はそのままになります。
Use Vector Length
ベクトルフィールドを使用した場合、 Operation が Maximum または Minimum に設定されていると、 このオプションを有効にすることで、コンポーネント単位ではなくて、ベクトル長で比較を行なうようにすることができます。
Avoid Negatives
Operation がSubtract
に設定されていて、このオプションを有効にすると、マイナスの結果が0に変更されます。
Acceleration Strength
Field の値がソース Volume の方へ偏る度合いを制御します。 Volume 値がターゲット Field よりも大きいボクセルに対して適用されます。
Deceleration Strength
Field の値がソース Volume の方へ偏る度合いを制御します。 Volume 値がターゲット Field よりも小さいボクセルに対して適用されます。
Direction Strength
有効にすると、 Field のベクトルをソース Volume のベクトルに整列させる度合いを制御します。 このオプションは、ベクトルフィールドにのみ使用することができます。 ベクトルフィールドに対して無効にすると、ターゲット Field のコンポーネント毎に別々にガイドが実行されます。
Note
Acceleration Strength と Deceleration Strength は、このオプションが有効な時にベクトル長に適用します。
Scale
マージ前のソース値に適用される乗数。
Use Timestep
タイムステップと24の基準フレームレートに対して Scale を正規化します。 これによって、ソーシングがシミュレーションのタイムスケールに関係なく実際の同じ範囲まで実行できるようになります。
デフォルトの24フレームレートを例にすると、正規化によって、 Scale はどのフレームでもそのまま使用されます。 フレームレートを48まで上げると、実質的なスケールはフレーム毎に半分になるので、追加ソースの量は同じになります。
ローカル変数 ¶
channelname
このDOPノードはData Optionsページの各チャンネルとパラメータに対して、チャンネルと同じ名前のローカル変数を定義します。 例えば、ノードにPositionのチャンネル(positionx、positiony、positionz)とオブジェクト名のパラメータ(objectname)があるとします。
そのノードには、positionx、positiony、positionz、objectnameの名前を持つローカル変数も存在します。これらの変数は、そのパラメータに対する前の値を評価します。
この前の値は、処理されているオブジェクトに追加されたデータの一部として常に保存されています。 これは、本質的には以下のようなdopfieldエクスプレッション関数のショートカットです:
dopfield($DOPNET, $OBJID, dataName, "Options", 0, channelname)
データがまだ存在しないなら、ゼロの値または空っぽの文字列が返されます。
DATACT
この値は、現在のデータが作成されたシミュレーション時間(変数STを参照)です。 このノードが新しいデータを作成せずに既存データを変更していれば、この値は現在のシミュレーション時間と同じにはなりません。
DATACF
この値は、現在のデータが作成されたシミュレーションフレーム(変数SFを参照)です。 このノードが新しいデータを作成せずに既存データを変更していれば、この値は現在のシミュレーションフレームと同じにはなりません。
RELNAME
この値は、データがリレーションシップ(例えば、Constraint Anchor DOPがConstraint DOPの2番目、3番目、4番目の入力に接続されている時)に追加されている時だけ設定されます。
この場合では、この値は、データが追加されているリレーションシップの名前に設定されます。
RELOBJIDS
この値は、データがリレーションシップ(例えば、Constraint Anchor DOPがConstraint DOPの2番目、3番目、4番目の入力に接続されている時)に追加されている時だけ設定されます。
この場合では、この値は、データが追加されているリレーションシップのAffected Objectsすべてに対するオブジェクトIDをスペース区切りにしたリストの文字列に設定されます。
RELOBJNAMES
この値は、データがリレーションシップ(例えば、Constraint Anchor DOPがConstraint DOPの2番目、3番目、4番目の入力に接続されている時)に追加されている時だけ設定されます。
この場合では、この値は、データが追加されているリレーションシップのAffected Objectsすべてに対するオブジェクト名をスペース区切りにしたリストの文字列に設定されます。
RELAFFOBJIDS
この値は、データがリレーションシップ(例えば、Constraint Anchor DOPがConstraint DOPの2番目、3番目、4番目の入力に接続されている時)に追加されている時だけ設定されます。
この場合では、この値は、データが追加されているリレーションシップのAffector Objectsすべてに対するオブジェクトIDをスペース区切りにしたリストの文字列に設定されます。
RELAFFOBJNAMES
この値は、データがリレーションシップ(例えば、Constraint Anchor DOPがConstraint DOPの2番目、3番目、4番目の入力に接続されている時)に追加されている時だけ設定されます。
この場合では、この値は、データが追加されているリレーションシップのAffector Objectsすべてに対するオブジェクト名をスペース区切りにしたリストの文字列に設定されます。
ST
ノードが評価されるシミュレーション時間です。
この値は、変数Tで表現される現在のHoudiniの時間と同じではなく、DOP Networkの Offset Time と Scale Time のパラメータの設定に依存しています。
STは、シミュレーションの開始時間がゼロになるようになっています。
つまり、シミュレーションの最初のタイムステップをテストする時は、$T == 0
や$FF == 1
を使うのではなくて、$ST == 0
のようなテストを使うのがベストです。
SF
ノードが評価されるシミュレーションフレーム(正確には、シミュレーションタイムステップ番号)。
この値は、変数Fで表現される現在のHoudiniのフレーム番号と同じではなく、DOP Networkパラメータの設定に依存しています。 代わりに、この値は、シミュレーション時間(ST)をシミュレーションタイムステップサイズ(TIMESTEP)で割算した値と同じです。
TIMESTEP
シミュレーションタイムステップのサイズ。 この値は、1秒あたりのユニットで表現した値をスケールするのに役に立ちますが、タイムステップ毎に適用されます。
SFPS
TIMESTEPの逆数。 シミュレーション時間の1秒あたりのタイムステップ数です。
SNOBJ
シミュレーション内のオブジェクトの数。 Empty Object DOPなどのオブジェクトを作成するノードでは、SNOBJは、オブジェクトが評価される度に値が増えます。
固有のオブジェクト名を確保する良い方法は、object_$SNOBJ
のようなエクスプレッションを使うことです。
NOBJ
このタイムステップ間で現行ノードで評価されるオブジェクトの数。 この値は、多くのノードがシミュレーション内のオブジェクトすべてを処理しないので、SNOBJとは異なります。
NOBJは、ノードが各オブジェクトを続けて処理(例えば、Group DOP)しないなら0を返します。
OBJ
ノードで処理される特定のオブジェクトのインデックス。 この値は、指定したタイムステップで常にゼロからNOBJ-1まで実行されます。 この値は、OBJIDやOBJNAMEなどのシミュレーション内の現行オブジェクトを識別せず、現在の処理順でのオブジェクトの順番を識別します。
この値は、オブジェクト毎に乱数を生成するのに役に立ちます。他には、処理別にオブジェクトを2,3のグループに分けるのに役に立ちます。 この値は、ノードがオブジェクトを続けて処理(例えば、Group DOP)しないなら-1を返します。
OBJID
処理されているオブジェクトの固有ID。 すべてのオブジェクトは、すべての時間のシミュレーション内のオブジェクトすべてで固有な整数値が割り当てられています。たとえオブジェクトが削除されても、そのIDは決して再利用されません。 オブジェクトIDは、オブジェクト毎に別々の処理をさせたい場面(例えば、オブジェクト毎に固有の乱数を生成したい)で非常に役に立ちます。
この値は、dopfieldエクスプレッション関数を使って、オブジェクトの情報を検索するのにベストな方法です。
OBJIDは、ノードがオブジェクトを続けて処理(例えば、Group DOP)しないなら-1を返します。
ALLOBJIDS
この文字列には、現行ノードで処理されているオブジェクトすべての固有のオブジェクトIDをスペース区切りにしたリストが含まれています。
ALLOBJNAMES
この文字列には、現行ノードで処理されているオブジェクトすべての名前をスペース区切りにしたリストが含まれています。
OBJCT
現行オブジェクトが作成された時のシミュレーション時間(変数STを参照)。
そのため、オブジェクトが現在のタイムステップで作成されたかどうかチェックするには、$ST == $OBJCT
のエクスプレッションが常に使われます。
この値は、ノードがオブジェクトを続けて処理(例えば、Group DOP)しないなら0を返します。
OBJCF
現行オブジェクトが作成された時のシミュレーションフレーム(変数SFを参照)。
この値は、OBJCT変数にdopsttoframeエクスプレッションを使ったものと等価です。この値は、ノードがオブジェクトを続けて処理(例えば、Group DOP)しないなら0を返します。
OBJNAME
処理されているオブジェクトの名前を含んだ文字列値。
オブジェクト名は、シミュレーション内で固有であることが保証されていません。 しかし、オブジェクト名が固有になるように注意して名前を付けていれば、オブジェクトの識別は、オブジェクトIDよりも、オブジェクト名を指定するほうが簡単です。
オブジェクト名は、同じ名前を持つオブジェクトの数を仮想グループとして扱うこともできます。
“myobject”という名前のオブジェクトが20個あれば、DOPのActivationフィールドにstrcmp($OBJNAME, "myobject") == 0
を指定すると、DOPがその20個のオブジェクトのみを操作します。
この値は、ノードがオブジェクトを続けて処理(例えば、Group DOP)しないなら空っぽの文字列を返します。
DOPNET
現在のDOP Networkのフルパスを含んだ文字列値。 この値は、ノードを含むDOP Networkのパスを知りたりDOPサブネットのデジタルアセットで非常に役に立ちます。
Note
ほとんどのダイナミクスノードには、そのノードのパラメータと同じ名前のローカル変数があります。 例えば、Position DOPでは、以下のエクスプレッションを記述することができます:
$tx + 0.1
これはオブジェクトをタイムステップ毎にX軸方向に0.1単位分移動させます。
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