このコマンドは、単一光源のリンク情報を管理します。コマンドは、シーン内のオブジェクトすべてを選択することができ、指定した光源で照らされているオブジェクトを表示します。
このコマンドは、光源の Categories パラメータとオブジェクトの Light Categories パラメータを併せて使います。 Light Mask パラメータの効果は、このコマンドでは無視されます。
Note
このリンクは、Packed Edit SOPも検出し、プリミティブ単位でリンクの選択が可能です。
objlightlink [-T title] lightname
objlightlink [-T title] -t tag_name
objlightlink -o objectname [packed_path]
objlightlink -e filename [-l] [-o] [-s]
objlightlink -i filename [-l] [-o] [-s]
このコマンドには4つの使用方法があります。1つ目(最も使用頻度が高い)の使用方法は、光源のパスを指定します。この使用方法を使えば、光源が存在しない場合には、その光源に対して“linking”タグが生成されます。“linking”タグとは、タグ名の頭にlb:
が付くカテゴリタグのことです。このタグを使って、このコマンドで選択する(照らす)オブジェクトを決めます。
2つ目の使用方法は、-t
オプションを使ってタグを指定します。これは、手動でタグを光源に追加した場合に使います。選択がタグに基づいているので、タグを複数の光源で共有していれば、ライトを複数選択することができます。
3つ目の使用方法は、オブジェクト基準でリンク情報を管理します。このモードで実行すると、シーン内のすべてのライトのリストが表示されます。ライトの選択を変更することで、指定したobjectname
のリンク情報を調整することができます。
指定したオブジェクトにパックプリミティブがある時、もっと細かい制御ができるように、オプションでパックプリミティブのパスを指定することができます。
コマンドを使えば、ライトのリンク情報のエクスポートとインポートをすることができます。-e
オプションは、指定したファイルのシーンのライティング情報を保存します。
filenameがstdout
なら、情報はstdoutに出力されます。このライティング情報は、-i
オプションを使うことで、他のシーンにインポートすることができます。
ライティングをエクスポートまたはインポートする時、-l
、-o
、-s
のオプションは、特定のライティング情報の処理を無効にします。
-
-l
: ライトオブジェクトをエクスポート/インポートしません。 -
-o
: ジオメトリオブジェクトプロパティ(マテリアル、ライト、リンク付け)をエクスポート/インポートしません。 -
-s
: Packed Edit SOP (可視性、マテリアル、ライトのリンク付け)をエクスポート/インポートしません。
Examples ¶
# /obj/pointlight1のリンク付けを実行します。 objlightlink /obj/pointlight1 # "fill"タグを持つ光源すべてに対してリンク付けを実行します。 objlightlink -t fill # "geo1"ジオメトリオブジェクトに対してオブジェクト基準のリンク付けを実行します。 objlightlink -o /obj/geo1 # "geo1"オブジェクト内の"/alembic/char_master/superhero"パックプリミティブに対して # オブジェクト基準のリンク付けを実行します。 objlightlink -o /obj/geo1 /alembic/char_master/superhero # 現行シーンに対してライティング情報をエクスポートします。 objlightlink -e $HIP/lighting.json # ライトオブジェクトのみをインポートします(マテリアルやライトのリンク付がありません)。 objlightlink -i $HIP/lighting.json -o -s