render [-V] [-f start end] [-i inc] [-o filename] [-d format] [-R Xres Yres] [-r Xscale Yscale] [-q quality] [-s] [-I] [-b] [-l] [-k] [-p [-c] [-F]] output_name [output_name…]
このコマンドは、出力ドライバをレンダリングし、オプションでその入力のどれかをレンダリングします。 -sを指定しない限り、入力は再帰的に処理されるので、出力ノードをレンダリングする前に、その子ノードすべてが適切な順番でレンダリングされます。
renderコマンドは、-pオプションと併せて使うことで、レンダリングせずに、どのフレームがレンダリングされるのかを表示することができます。 順番通りのリストがプリントされ、1番目にレンダリングされるフレームをそれをレンダリングするROPと一緒に最後に表示します。
出力形式は以下の通り:
order ROPname frame [frames...]
'order'は、適切にレンダリングをシーケンスするために使う番号です。 同じ順番のエントリーは、同時に(平行に)レンダリングすることが可能です。
ROPnameは、レンダリングするROPの名前です。-Fを指定すれば、ROPのフルパスがプリントされます。
'frame'エントリーは、何回もプリントすることができ、各エントリは、フレームを意味します。 -cを指定した場合、2つ以上のフレームがレンダリングされ、フレームのリストが可能な限り(“( start end step )”の形式で)シーケンス表現にまとめられます。
成功すれば、このコマンドは、'status'変数を0に設定します。失敗すれば、'status'変数にゼロ以外の値が設定されます。
オプション ¶
-V
(Verbose) 各フレームがレンダリングを開始した時にメッセージをプリントします。
-f
レンダリングするフレーム範囲を上書きします。この範囲は、ROPのフレーム範囲(設定していれば)にトリムされます。 'Use Frame Range'がオフなら、この範囲が使われます。
-i
レンダリングするフレームのインクリメントを上書きします。ROPのフレームインクリメントは無視されます。
-o
レンダリングの出力先のファイルまたはデバイスの設定を上書きします。ROPのOutputフィールドは無視されます。
-d
ROPに設定したレンダリングの出力先のデバイス名や画像形式を上書きします。フリップブックへレンダリングするなら、-kオプションを参照してください。
-k
ROPに設定したフリップブックへレンダリングします。このフラグは、-dオプションで明示的にデバイスを指定せずに使うことができます。
-R
XとYに正確な解像度を指定します。これは、-r
オプションを上書きします。
-r
XとYの出力解像度をスケールします。高速なレンダリングやプロキシ画像を生成するのに適しています。
-q
レンダラーの画像品質を設定します。値には、0(低品質)から2(標準品質)までの値を使います。これは、レンダリングの高速化のために使います。
-s
このROPのみをレンダリングし、入力のROPをレンダリングしません。このオプションは、依存関係のあるネットワーク内でROPをレンダリングする時のみ有効です。
-I
ROP毎にレンダリングするのではなく、フレーム毎にROPをレンダリングします。 シーケンスをレンダリングするとき、すべてのROPが1番目のフレームをレンダリングしてから、2番目のフレーム、3番目…というようにレンダリングします。 -Iを指定しなかった場合、各ROPに対して、そのROP全体のシーケンスをレンダリングした後に次のROPの処理に進みます。 このオプションは、依存関係のあるネットワーク内でROPをレンダリングする時のみ有効です。
-b
バイパスフラグを無視します。つまり、バイパスにしたROPをレンダリングします。
-l
ロックフラグを無視します。つまり、ロックしたROPとその子のROPをレンダリングします。
-p
レンダリングされるフレームがどれなのかをプリントします。何もレンダリングしません。 以下の形式で出力されます:
<<id>> [ <<dependencies>> ] <<node>> <<frames>>.
意味…
-
idは、その行に対して固有のIDです。
-
dependenciesは、この行の前にレンダリングしなければならない行のリスト(IDで識別されます)です。
-
nodeは、レンダリングするノードの名前です。-Fオプションと併せれば、ノードのフルパスを指定することができます。
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framesは、レンダリングするフレームのリストです。このリストは、-cと-Iのオプションによって変わります。
-c
フレームリストを可能な限り、シーケンスの記述(“( start end step )”)にまとめます。-pオプションと併せてのみ有効です。
-C
同じROPで同じ依存関係を持つ作業アイテムのフレームリストを可能な限り、1つの作業アイテムに統合します。 これは、ワークステーションのレンダリングに対して工程が最適化されます。 ファームレンダリングでは、これを使うべきではありません。その理由は、別の作業アイテムから得られた余分な並列処理作業が必要になるからです。 -pオプションと併せてのみ有効です。実際のレンダリングは、常に統合されます。
-F
レンダリングリストをプリントする時に、ROPのフルパスをプリントします。-pオプションと併せてのみ有効です。
-a
-V
オプションと併せて使用した時に、Alfred形式の進捗状況を出力します。
例:
render -Va mantra1 render -V -a dop1
See also |