Fuzzy Inference Mirror VOP node

このノードは、互いの対称である2つの推論ファジィ集合を表現します。

On this page	パラメータ入力出力
Since	14.5

このノードはFuzzy Inferenceの便利な拡張で、対称のメンバシップ関数(および、複合ファジィ集合としての2つのミラー集合の和集合) を持つ2つの推論ファジィ集合の定義をすることができます。このノードは、最大3つの入力を受け取ります。それらの入力は、このノードが定義する各ファジィ集合の真です。

一般的にファジィ推論は、ファジィ論理ネットワーク内のファジィ集合の真(メンバシップの度合い)を決定するために使われます。そのノード名が示すように、ファジィ集合の真は、各入力の真から推論されます (つまり、Fuzzy Inputはクリスプ値に接続するのに対し、このノードはファジィ値に接続します)。このノードは、ノードによって定義された各ファジィ集合に対する2つの出力を持っています。その出力は、入力から推論されるファジィ集合の真(その後のファジィ論理状態で使用される浮動小数値)と、離散化メンバシップ関数、真の値、そしてファジィ集合と関連するクリスプの範囲を含んだFuzzySet構造体です。

パラメータ ¶

Minimum

このファジィ集合に関連する最小のクリスプ範囲。

Maximum

このファジィ集合に関連する最大のクリスプ範囲。

Fuzzy Set Name

ファジィ集合の名前。ファジィ集合に対するそれぞれの名前は、指定したファジィ変数に対して固有でなければいけません。

Mirrored Fuzzy Set Name

対称ファジィ集合の名前。

Combined Fuzzy Set Name

複合ファジィ集合の名前(もともとのメンバシップ関数とミラーメンバシップ関数の合体)。

Presets

ノード上で定義されるファジィ集合の共通のメンバシップ関数プリセット。各プリセットに対するコントロールポイントは、ユーザによる調整が可能です。

Reverse Preset

現行のプリセットに対するコントロールポイントの位置を逆にします。

Membership Function

メンバシップ集合の中でメンバシップの度合いを決定するために使うメンバシップ関数の可視化。もしプリセットが“Custom”に設定されている場合、ランプパラメータが編集可能になります。 “Mirrored”と“Combine Mirror”をそれぞれトグルした場合、追加の可視化ランプの“Membership Mirrored”と“Membership Combined”が表示されます。

Mirrored

ノードによって定義されたファジィ集合に対する対称ファジィ集合をトグルします。トグルした場合、その出力が対称ファジィ集合に対するノードに追加されます。

Combine Mirror

対称ファジィ集合と元のファジィ集合の複合体であるメンバシップ関数を持つ複合ファジィ集合をトグルします。トグルした場合(且つ“Mirrored”もトグルした場合)、出力が複合ファジィ集合に対するノードに追加されます。

Number of Samples

メンバシップの度合いを決定するときにメンバシップ関数をサンプリングするためのサンプルの数。値が大きいと、ファジィ集合の表現もより正確になります。

Interpolation

コントロールポイントとメンバシップ関数の間で使用する補間を指定します。

Range

rangeパラメータは、メンバシップ関数によって指定されたメンバシップの範囲(0から1の間でなければいけない)で、各プリセットに対して異なる方法で補間されます。例えば、“Triangle”プリセットに対しては、最小が“Position 1”と“Position 3”の値を定義して、最大が“Position 2”の値を定義します。

Positions #

各プリセットメンバシップ関数を調整するために使われる各コントロールポイントの位置。位置は0から1までの値で、 “Position 4” > “Position 3” > “Position 2” > “Position 1” となります (これが真であり続けるように、位置が自動的に調整されます)。