Since | 14.5 |
パラメータ ¶
General ¶
Intensity
スキャタリング効果の全体的な強度。
Scattering Phase
スキャタリングの性質を制御します。プラスの値は、前方に散乱し、0
は等方に散乱し、マイナスの値は後方に散乱します。
範囲は、-1
(完全なBackscattering:後方散乱)から1
(完全なForward Scattering:前方散乱)です。
値は、モデル化しようとしているマテリアルのタイプに依存します。例えば、皮膚は高いforward scattering(前方散乱)で、大理石はBackscattering(後方散乱)です。
Minimum
フレネル値によりブレンドされない最小強度。
Inside IOR
サーフェスの媒体(シェーダがシミュレーションする見た目の物理マテリアル)の絶対屈折率。
Outside IOR
周辺の媒体(例えば、空気)の絶対屈折率。
色々なマテリアルの屈折率のリスト を参照してください。
Subsurface Color ¶
Color
これは、サーフェスに照らされた領域の主なカラーになります。
Attenuation ¶
Density
ライトが散乱した時のライトの強度が弱くなる速さ。 値が高いほど、ライティングレベルが速く下がります。 Parameter mode が Artist の時に利用可能です。
Color
照らされていないサーフェスの領域あたりのカラー。 この値は濃度を調整して、より高いAttenuation Colorのカラーコンポーネントがより遠い距離にあるライトを散乱し、より低いAttenuation Colorのカラーコンポーネントがより近い距離にあるライトを散乱します。 Parameter mode が Artist の時に利用可能です。
Single Scattering ¶
Enable
サーフェス内で1度正確に散乱するライトのシミュレーションを有効/無効にします。 あるタイプのサーフェス(例えば、皮膚)は、単一スキャタリングからほとんど光を得られないので、このオプションを無効にして、精度にほとんど影響のない計算を減らします。
Intensity
シングルスキャタリングの強度。
Samples
単一スキャタリングのサンプル数。このオプションを上げると、シェーディングが遅くなりますがノイズが減ります。
Multiple Scattering ¶
Enable
単一スキャタリングのサンプル数。このオプションを上げると、シェーディングが遅くなりますがノイズが減ります。
Intensity
マルチスキャタリングの強度。
Quality
Model が Global Point Cloud または Local And Global の時のポイントクラウドの寄与度で使用するライトサンプリングの品質。 この値は、 Model が Ray Tracing の時の光線サンプルの数の制御にも使われます。
Model
複数スキャタリングの計算方法を設定します。 通常では、ポイントクラウドを使う予定ならば Local And Global モードを、ポイントクラウドなしで複数スキャタリングを計算するなら、 Ray Tracing を使います。 ポイントクラウドを使うと、より滑らかで速い結果が得られますが、ポイントクラウドの事前計算とポイントクラウド内の各ポイントのIrradianceの計算(レンダリング毎に1回)が必要になります。
Ray Tracing
ポイントクラウドではなく、レイトレースを付かて複数スキャタリングを近似します。 このオプションは、ポイントクラウドの計算を回避しますが、ノイズを軽減させるためにサンプリング数がたくさん必要になります。
Full Ray Tracing
単一オブジェクトが複数のパックプリミティブ(つまり、複数のAlembicシェイプノード)で構成されている時、各シェイプには、ローカルの複数スキャタリングを持ちます。 Full Ray Tracingを使うと、複数スキャタリングを計算する時に、すべての個々のパックプリミティブが考慮されます。
Local BRDF
BRDF関数のみを使って、複数スキャタリングを計算します。 このオプションが一番高速ですが、サブサーフェスのDiffuseが生成されません。
Global Point Cloud
ポイントクラウドを使って、複数スキャタリングを計算します。 このオプションは、ポイントクラウドを生成する事前計算ステージと、ポイントクラウド内のサーフェスのIrradiance値の計算とキャッシュ化のステージが必要になります。
Local And Global
ローカルの複数スキャタリングの計算でBRDF関数を、グローバルの複数スキャタリングの計算でポイントクラウドを使います。 Local Radius Scale パラメータは、ローカルの半径を制御します。 このオプションは、通常ではポイントクラウドだけを使うよりも、特に短いスキャタリングの距離で精度が良いです。
Path Tracing
ボリュームとしてパストレースすることでサブサーフェススキャタリングをシミュレーションします。 このオプションは、遅くてノイズがありますが、一番精度が高いです。そのため、他の方法と比較すると、グラウンドトゥルースの生成に使われます。
Point Cloud
Point Cloud Mode が Write To File または Read From File の時に書き込み/読み込みするポイントクラウドのファイルを設定します。 ポイントクラウドがサーフェスのUVに基づいているので、モデルのトポロジーが変わらない限りは、各フレームで新しくポイントクラウドファイルを書き出す必要がありません。
Point Cloud Mode
シェーダがポイントクラウドを生成する方法を設定します。一番単純なオプションは、 Generate At Render Time です。 これは、レンダリングする度に新しくポイントクラウドを作成します。 計算時間を減らすには、まず最初のレンダリングで Write To File モードを使い、それ以降のレンダリングで Read From File モードを使ってポイントクラウドを再利用することです。 これは、アニメーションをレンダリングする時に推奨する方法でもあります。その理由は、シェーダはフレーム間で滑らかにポイントクラウドを補間するからです。 この例外は、モデルのトロポジーが変わる時です(例えば、2つの繋がったポリゴンが分離した時)。この場合では、新しいポイントクラウドを生成しなければなりません。 Write To File モードでは、ポイントクラウドファイルが既に存在すると、それを上書きすることに注意してください。 Write To File モードでレンダリングが完了する前にレンダリングを中断すると、使用できないポイントクラウドファイルが作成されてしまいます。
詳細は、ポイントクラウドの管理を参照してください。
Generate At Render Time
ノードがレンダリングする度にポイントクラウドを再生成します。これは、ファイル管理を考える必要がないので便利です。 そして、同時にシェーダとモデルを修正する時に役に立ちます。 しかし、効率を上げたい、特にアニメーションをレンダリングする時は、ポイントクラウドをキャッシュ化した方が良いです。
Read From File
Write To File モードを使って生成したポイントクラウドファイル(以下の Point Cloud パラメータで指定)からポイントクラウドを読み込みます。
Write To File
以下の Point Cloud パラメータで指定したファイルにポイントクラウドを書き出します。