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Since | 19.0 |
概要 ¶
これは、余計な機能を取り除いたバージョンのKarma Physical Lensノードで、完全な物理レンズの基本機能の制御を活用することができます。 また、簡単に独自のレンズシェーダを実装できるようになっています。
意図した使用方法 ¶
このPhysical Lens Coreノードは、CVEXシェーダではないので、レンズシェーダとして機能することができません。 これは、CVEX Shader Builder内でビルディングブロックとして使用することを目的にしています。
この使い方の例を調べたいのであれば、単にKarma Physical Lensノードを配置して、そのノードの右クリックメニューから Allow Editing of Contents を選択します。 これによって、このPhysical Lens CoreノードがPhysical Lensノード内部でどのように使用されているのか調べることができます。
タイムオフセットとタイムスケールに関して ¶
Time Offset パラメータと Time Scale パラメータが理解し難いのではないかと思います。
-
レンズシェーダにおける“Time”とは、シャッター時間内における現行時点を示した値です(
0.0
からシャッターが開き、1.0
でシャッターが閉じます)。 -
Time Offset はベース時間なので、 Time Offset の値が0.5で、 Time Scale の値が0の場合、画像にはモーションブラーはかからず、単にシャッター時間の真ん中の時点におけるすべてのオブジェクトの状態が表示されるようになります。
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Time Scale は Time Offset に加算されるランダム量(ブラー具合)のことです。カメラの観点で言うならば、 Time Scale はセンサーが光に露出される長さです。
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Time Offset によって仮想カメラセンサーがイメージングを開始するシャッター時間内の時点が決まり、 Time Scale によってそのイメージングの長さが決まります。
パラメータ ¶
Forwarded Coordinates ¶
Use Forwarded Coords
前方座標のforwarded_x
とforwarded_y
を使用するか、または、 Karmaレンズシェーダ入力 を使用して前方座標を計算するのかを決めるトグル。
Tint and Exposure ¶
Tint
出力に色味を付けます。
1.0
より大きい数値を使用することで、(非現実的に)画像を明るくすることができます。
Tint Texture Map
実質的に、出力画像にこのテクスチャマップを乗算します。
Exposure
画像の明度に対する指数スケール。
画像の明度に対する線形スケール。
Vignetting
エッジ周辺の画像を暗くする度合い。 これは物理ベースなので、この度合いはカメラの画角に比例します。 別の方法として、 Tint Texture Map を使用することで、画像の暗くする部分をフルコントロールすることができます。
Tilt X
焦点平面を(カメラのY軸を軸に)X方向に傾ける度数。
Tilt Y
焦点平面を(カメラのX軸を軸に)Y方向に傾ける度数。
Tilt and Shift ¶
Shift X
レンズをX方向に移動させる距離(Houdiniワールド単位)。
Shift Y
レンズをY方向に移動させる距離(Houdiniワールド単位)。
入力 ¶
Karmaレンズシェーダ入力 ¶
ix
iy
seed
sampleindex
datawindow
viewport
xres
yres
filter_style
filter_width
focal
focus
fstop
aspect
aperture
Time
clippingrange
isRHS
lambda
Bokeh and Distortion ¶
bokeh_offset
光線の原点のオフセット量またはジッター量。 ここに2D分布からのサンプルを接続すると、Bokehはその分布の形状と同じになります。
curv_offset
光線方向のZ値のオフセット量。
これを使用してレンズの曲率を制御することで、光線の方向を変えることができます。
1.0
の値は、光線がカメラから水平に放たれ、0.0
の値は何も変化がありません。
マイナス値を入力に与えると、光線はレンズの中心の方へ向かいます。
curv_normal
曲率の法線。これは、 Curvature Offset パラメータを使用した場合のオプションの入力です。 一部の曲率の歪みから簡単に法線を計算することができ、この法線を使用した方が歪みのあるレンズを介した色収差をもっと正確に推定することができます。
Note
これは、色収差で光線を屈折させた場合にのみ使用され、色収差を使用しない場合は無視することができます。
eta
レンズと指定した光線の屈折率。 これは、色収差で Curvature Normal と Index of Refraction で指定された光線を屈折させるのに使用されます。
Shutter ¶
toffset
-
id: toffset
シャッター時間のタイムオフセット。 これは、シャッター時間内で光線が送信される時間を決めます。詳細は、上記のタイムオフセットとタイムスケールに関してを参照してください。
tscale
シャッター時間に対する基本スケール。 基本的には、これは画像のブラーのかかり具合に影響しますが、詳細は、上記のタイムオフセットとタイムスケールに関してを参照してください。 ローリングシャッター効果では、tscaleは小さくする必要があります。そうしないとローリングシャッターの効果が確認できません。
出力 ¶
jitter
Time
P
I
tint
valid
lambda
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